2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧
3月29日夜、大阪でたまたま研究会があった。京阪神の自治体OBが集まる研究会だ。折しも折、話題は自ずと大阪の「入れ替わりダブル選」に集中することになり、各方面から意見や情報が飛び交った。だが、「今度の選挙は情勢が混沌としていてなかなか形勢が読め…
松井知事が府議会で万博誘致を表明した頃(2014年9月)、大阪万博はまだ「夢物語」だった。ところが、都構想が住民投票で否決され(2015年5月)、橋下市長が辞任して維新が政治危機に陥ってからは、万博誘致は大阪維新が生き延びるための最大の政治懸案とな…
昨年暮れまでの大阪は「2025大阪万博」一色だった。大阪府民や大阪市民が別に浮かれていたわけではない。維新代表の松井府知事や吉村大阪市長が政治生命を賭けて誘致活動に奔走し、それを支援するマスメディアが大々的にキャンペーン活動を繰り広げてきたか…
吉田寮の行方についてはメディア各社も終始注目してきた(いる)。マスメディアだけではなく、フリージャーナリスト、映画製作者・写真家など映像関係者もそうだ。NHKテレビでは「ワンダーウォール」としてドラマ化されたし、民放のドキュメント番組でも…
2018年9月23日、吉田南キャンパス(旧教養部構内)の人間環境研究科大講義室で開催された公開審査会(意見交換会)には150人を超える関係者や市民が詰めかけ、メディア各社の注目の中で発表が始まった。大講義室前のロビーでは午前中からすでにポスターセッ…
「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」の募集要項は、間違いなく歴史に残る文章だろう。心ある現役寮生と建築・まちづくりの専門家たちが協力して練り上げた呼びかけだから、市民の気持ちに届かないわけがない。前文は、「現存する日本最古の木造学生…
私は、吉田寮が抱える最大の問題が「閉鎖性」にあると考えている。しかし、この問題は極めて根深いものがあり、一朝一夕には解決できない性格のものだ。吉田寮自治会は、ことあるごとに「寮生自治」「自主管理」を強調する。全ての問題を寮生が自主的に解決…
改装なったばかりの真新しい建物がある日突然一面の落書きによって汚されたとしたら、社会はいったいどう反応するだろうか。普通の市民なら器物損壊罪で落書きした当人を訴えるのが自然だろう。誰がやったのかわからなくとも氏名不詳で訴えることができる。…