2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

〝トランプ票〟と似ている〝大阪維新票〟、大阪ダブル選挙での維新敗退は安倍政権崩壊の引き金になるか(3)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その147)

3月29日夜、大阪でたまたま研究会があった。京阪神の自治体OBが集まる研究会だ。折しも折、話題は自ずと大阪の「入れ替わりダブル選」に集中することになり、各方面から意見や情報が飛び交った。だが、「今度の選挙は情勢が混沌としていてなかなか形勢が読め…

2025大阪万博誘致は安倍首相と維新の〝共同作戦〟だった、大阪ダブル選挙での維新敗退は安倍政権崩壊の引き金になるか(2)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その146)

松井知事が府議会で万博誘致を表明した頃(2014年9月)、大阪万博はまだ「夢物語」だった。ところが、都構想が住民投票で否決され(2015年5月)、橋下市長が辞任して維新が政治危機に陥ってからは、万博誘致は大阪維新が生き延びるための最大の政治懸案とな…

2025大阪万博誘致の成功が維新の〝過大幻想〟を生んだ、大阪ダブル選挙での維新敗退は安倍政権崩壊の引き金になるか(1)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その145)

昨年暮れまでの大阪は「2025大阪万博」一色だった。大阪府民や大阪市民が別に浮かれていたわけではない。維新代表の松井府知事や吉村大阪市長が政治生命を賭けて誘致活動に奔走し、それを支援するマスメディアが大々的にキャンペーン活動を繰り広げてきたか…

京都大学学生寄宿舎「吉田寮」をめぐる存廃問題の経緯と今後の行方について(8)、「京大キャンパスマスタープラン2018」の抱える矛盾

吉田寮の行方についてはメディア各社も終始注目してきた(いる)。マスメディアだけではなく、フリージャーナリスト、映画製作者・写真家など映像関係者もそうだ。NHKテレビでは「ワンダーウォール」としてドラマ化されたし、民放のドキュメント番組でも…

京都大学学生寄宿舎「吉田寮」をめぐる存廃問題の経緯と今後の行方について(7)、「100年プロジェクト」公開審査は大きな反響を呼んだ

2018年9月23日、吉田南キャンパス(旧教養部構内)の人間環境研究科大講義室で開催された公開審査会(意見交換会)には150人を超える関係者や市民が詰めかけ、メディア各社の注目の中で発表が始まった。大講義室前のロビーでは午前中からすでにポスターセッ…

京都大学学生寄宿舎「吉田寮」をめぐる存廃問題の経緯と今後の行方について(6)、「100年プロジェクト」のユニークなコンセプト

「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」の募集要項は、間違いなく歴史に残る文章だろう。心ある現役寮生と建築・まちづくりの専門家たちが協力して練り上げた呼びかけだから、市民の気持ちに届かないわけがない。前文は、「現存する日本最古の木造学生…

京都大学学生寄宿舎「吉田寮」をめぐる存廃問題の経緯と今後の行方について(5)、「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」が新しい局面を切り開いた

私は、吉田寮が抱える最大の問題が「閉鎖性」にあると考えている。しかし、この問題は極めて根深いものがあり、一朝一夕には解決できない性格のものだ。吉田寮自治会は、ことあるごとに「寮生自治」「自主管理」を強調する。全ての問題を寮生が自主的に解決…

京都大学学生寄宿舎「吉田寮」をめぐる存廃問題の経緯と今後の行方について(4)、食堂棟落書き事件によって世論は一気に離反した

改装なったばかりの真新しい建物がある日突然一面の落書きによって汚されたとしたら、社会はいったいどう反応するだろうか。普通の市民なら器物損壊罪で落書きした当人を訴えるのが自然だろう。誰がやったのかわからなくとも氏名不詳で訴えることができる。…