2014-01-01から1年間の記事一覧
幾ら「ウソも方便」だとはいえ、これではあまりにも人(社会)を馬鹿にした話であり、日本国憲法を踏みにじる行為ではないか。12月30日の読売新聞によると、公明党大阪市議団は(これまで反対してきた)大阪都構想の是非を問う住民投票を来年5月に実施…
12月26日、読売新聞のスクープ記事以来、大阪では蜂の巣をつついたような騒ぎになっている。なにしろ「公明潰しをライフワークにする」、「公明にやられたまま、人生を終わらせるわけにはいかない」とこれまで口を極めて公明党を罵倒してきた橋下市長の…
12月24日、総選挙の結果を受けて第3次安倍内閣が発足した。衆院では自公与党が3分の2を超える326議席を占め、改憲発議が可能になる「危険水位」に達した(参院では達していない)。安倍政権は解散前、国会で守勢に立たされていた。「政治とカネ」…
2014年総選挙の結果が大阪で思わぬ余波を生んでいる。予想外の「善戦」に気をよくしたのか、橋下氏(大阪維新)が前代未聞の大阪都構想の「プレ住民投票」に乗り出したのだ。「プレ住民投票」とは「(大阪都構想を)住民投票で決めるかどうかを決める住…
今回の総選挙で番狂わせがあったとすれば、「苦戦」との前評判が高かった維新が42議席から41議席へと1議席減にとどまったことだろう。国会では議席数が全てだから、維新は「苦戦」ではなく「善戦」したことは間違いない。だが、比例代表得票数・得票率…
これはどの国政選挙でも共通することだが、通常、有権者が投票に際して最も重視する政策は、景気対策や雇用・所得の確保、年金・医療・福祉など社会保障の充実、子育て・教育といった国民生活に直結する身近な政策が常に上位を占める。今回の総選挙における…
12月14日の投開票日前後の1、2週間は猛烈に忙しかった。選挙前の1週間は各紙の選挙予測をフォローするのに明け暮れた(大阪維新の動向に関しては少し見誤った)。14日当日は投票締め切り時間(午後8時)から始まった選挙速報を深夜まで見ていた。…
この2日間、たまたま大阪で研究会があり、その前後に大阪選挙区の選挙情勢についていろんな人たちと意見交換する機会があった。大阪や堺の知人友人たちとの議論を通して明らかになったことは、各選挙区において「自公選挙協力=自公旋風」が恐るべき力を発…
2014年12月8日に掲載された毎日新聞の衆院選中盤情勢調査(12月5〜7日実施)は、読み応えがある記事が多かった。「自民圧勝」と伝えた各紙の序盤戦調査では十分に解明されていない疑問点について、掘り下げた分析が随所に見られたからだ。なかでも2…
12月4日、各紙の衆院選序盤情勢の調査結果は、見出しも記事も驚くほどよく似たものだった。「自民、300議席超す勢い、民主伸び悩み、維新不振」(朝日新聞)、「自民300議席超す勢い、民主70前後、維新減」(毎日新聞、共同通信)、「自民、30…
衆院選における大阪選挙区(19選挙区)は、その時々の風を最も受けやすい「突風選挙区」だと言われている。固定票が少なく浮動票が多いので投票率がそのたびに大きく変動し、その時々の空気によって選挙結果が激変するのである。しかもその揺れ方が大きい…
橋下・松井両氏の衆院選出馬騒動が終わった。見るも無残な結末だ。11月24日、維新の党橋下共同代表(大阪市長)は市内4カ所で街頭演説を行い、「大阪のために国政に出ないと判断した。これがベスト・チョイス(判断)。新聞には維新の議員が反対したと…
記者会見も開かず(開けず)、身内の会合で衆院出馬への態度表明をすると言っていた橋下・松井両氏がついに出馬断念に追い込まれた。昨11月23日、大阪市内で開いた松井氏の後援会パーティーの席上、橋下氏と松井氏が支援者たちに揃って出馬断念を伝えた…
かねてから(どこでも書いてあるような)国政選挙のことなどつべこべ言わずに、「もっと関西の話題に集中すべき」とのご意見をいただいていた。やっとその時がきたようだ。今日午後解散される衆院選挙について橋下氏が例によって「出る」「出ない」とのあや…
「地方創生」と「東京一極集中」の話題はこの際一時中断して、2014年解散・総選挙を論じようと思う。昨夜18日午後7時過ぎのテレビで安倍首相の記者会見を見て本気でそう思った。安倍首相の解散表明に何ひとつ批判的な質問も解説もできないNHK政治…
ここ暫くは拙ブログ(つれづれ日記)を休んでいた。でも、怠けていたのではない。他の仕事と重なり身動きがとれなかったのである。他の仕事というのは、ひとつは同時並行して書いている同人ブログ『リベラル21』で10月26日に行われた福島知事選に関す…
2014年11月8日(土)の午後、同志社大学人文科学研究所主催の第83回公開講演会が今出川キャンパスのクラーク記念館クラーク・チャペル(国の重要文化財、1979年指定)であった。タイトルは「市民化する住民、開発と公害に生きる」、講演者は藤井祐…
東京一極集中を前提とした「世界都市東京」を喧伝するイデオローグは山ほどいるが、政界、官界、業界、学会、マスメディなど関連分野の全てにわたって大きな影響力を持っている人物はそれほど多くない。通常の場合はそれぞれの得意分野があり、官界に強い影…
少しブログが滞ってしまった。(11月8日の午後1時から同志社大学クラークチャペルで開催される公開シンポジウムで「京都の市電をまもる会」の話をすることになり、その準備に時間をとられていた)。今回からテーマを再び「アベノミクス」に戻すことにし…
前回のブログでは、期待を込めて「(安倍)内閣支持率が急落するか?」と書いた。その前後に実施された各紙の世論調査では「急落」とまではいかないまでも、しかし「落ち目」であることははっきりした。つまり潮目が「上げ潮」から「引き潮」へと明らかに変…
小渕経産相が辞任することは確実視されていたが、松島法相までが同じ日に辞めるという「ダブル辞任」は想定外だった。前回のブログでも書いたように、小渕氏の次は松島氏が標的になり、そのやり取りが安倍内閣のさらなる支持率の低下に「貢献」すると思って…
安倍内閣が女性閣僚(小渕経産相)の「政治とカネ」問題で大揺れに揺れている。今日10月20日時点では「小渕、辞任必至!」というのが各紙の共通した見方だ。11月上旬発行の『ねっとわーく京都』(2014年12月号)の連載原稿のためにこのところ少しブロ…
前回のブログで紹介した市川氏のような「東京一極集中が日本を救う」といった勇ましい発言が、「大学教授」という肩書きで発表されると如何にもアカデミックな響きに聞こえるかもしれない。だがマスメディアでの露出度が高い「大学教授」には、官僚出身者や…
「地方創生国会」と銘打ち9月29日から始まった鳴り物入りの臨時国会が、二枚看板の「地方創生」と「女性活躍」の具体化・政策化において難航している。もともとさしたる準備もないままに思いつきで作った即席の看板だから、中身も裏打ちもないのは当然だ…
集団的自衛権の行使容認に関する閣議決定を契機に安倍内閣支持率が一時急低下した。その後の内閣改造人事の女性閣僚の起用で若干持ち直したものの、それ以降は支持率を持ち上げる要素が見当たらない。おまけに鳴り物入りで起用した女性閣僚陣が(一部を除い…
消費税が今年4月5%から8%に引き上げられてから、この10月で半年を迎えた。安倍政権は来年10月に10%への再増税を予定しているが、その後の景気動向が思わしくないため、目下のところは「中立」との態度を装っている。だが、その本音が再増税にあ…
2014年9月29日、安倍首相は「地方創生国会」と銘打った臨時国会で所信表明演説を行い、「伝統ある故郷を守り美しい日本を支えているのは、中山間地や離島をはじめ地方にお住まいの皆さんです。そうした故郷を消滅させてはならない。もはや時間の猶予…
このところ東日本大震災関連の「暗いニュース」は少しずつ脇に追いやられ、東京オリンピック関連の「明るいニュース」が次第に比重を増してきているような気がする。これはひとりマスメディアの編集方針の所為というよりは、一方ではニュースの受け手である…
9月29日から臨時国会が開会される。安倍首相は集団的自衛権関連の法案提出を一切避けて、「地方創生」と「女性の活躍」を二枚看板にして国会論戦に臨む構えだそうだ(毎日新聞、2014年9月24日)。しかも念の入ったことに臨時国会を「地方創生国会」などと…
日本創生会議による「人口急減社会=地方消滅」プロバガンダの口火が切られて以降、政府各省庁から堰を切ったように同種の提言や政策が打ち出された。 (1)5月8日、日本創生会議が『ストップ・人口急減社会』を発表。 (2)5月13日、政府の経済財政…