2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧
今回の朝日調査は、一言でいえば、安倍内閣の“風評人気”の実態を解剖したものだと言える。その特徴は、安倍首相に対する好感度や仕事ぶりへの全般的評価(「よくやっている」59%)が非常に高いにもかかわらず、17項目にわたる個々の政策に関してはほとんど…
いま、マスメディアの世論調査で最も数多く用いられている調査方法は、「RDD方式」(ランダム・ディジット・ダイアリング)といわれる電話調査だ。コンピューターで無作為に作成した番号の中から実際に使用されている固定電話番号を抽出し(経験的には約…
自民党が政権を奪還して以来、安倍政権では「イケイケドンドン」の一本調子が続いてきた。2012年末の総選挙以降、アベノミクスという“人参“を国民の前にぶら下げて「風評人気」で突っ走ってきた安倍政権は、勢いを駆って2013年夏の参院選でも大勝利を収め、…
これまで橋下維新に関するマスメディアの対応にはとかく問題が多かった。派手なパフォーマンスを面白半分に報道する、発言の中身を十分吟味もしないでそのまま垂れ流す、あるいはくるくる変わる主張の検証もせずその都度追認するなどなど、およそジャーナリ…
『リベラル21』が混み合っている所為か、本ブログが遂に「再録」を追い越してフライイング掲載になってしまった。これでは「再録」とはいえないのであるが、いずれ掲載されるだろうからお許しいただきたい。今回の主題は、橋下維新と安倍政権の関係である。…
市長選挙はたったひとりの首長を選ぶ選挙である。多数の議員を選ぶ政党選挙とは根本的に違う。自党候補を単独で当選させるだけの勢力を有する場合は、党の政策を前面に立てて戦うことができる。しかしそれだけの力がない場合は、政策的に妥協して他党との共…
堺市長選で勝敗の帰趨を握るのが公明党だ。公明票の特徴は幹部の指示でどちらにでも動くことだ。いわば巨大な「投票マシーン」といってもよい。その公明党が橋下維新から総選挙での「借りを返せ」と迫られている。公明党が候補の候補を立てる選挙区には維新…
「京都96条の会」の結成に向けての準備が一応軌道に乗ったので、8月と9月の2ヶ月間は改憲策動の先頭を切る橋下維新について書きたい。というのは、9月15日告示、29日投開票の堺市長選において、維新は「大阪都構想反対」の態度を明確にした現職の…
「京都96条の会」立ち上がりシンポ(8月6日)以降、準備世話人の間で結成に向けて話し合いを続けてきた。その結果、次のような方針とスケジュールがほぼ固まった。「96条の会の準備はその後どうなっているのか」、「入会するにはどうすればよいのか」…
8月6日の広島原爆記念日に開かれた「京都96条の会」の立ち上がりシンポは、2週間余りの準備にもかかわらず150名余の市民が詰めかける大盛況の集会になった。準備世話人の隅井孝雄氏(ノートルダム女子大学客員教授、メディア論)が入念なプレスリリ…
7月31日から8月1日にかけての新聞各紙は要注意記事の連続だ。参院選後の改憲策動の変化が目に見えるようなかたちで出てきているのである。私がまず注目したのは、「自民が「改憲対話」検討」「草案説明へ草の根開催」「9条96条改定反対の世論に対抗…