2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍内閣の“風評人気”と主要政策のギャップ”、朝日新聞世論調査結果(「安倍内閣の通信簿」2013年8月25日)から見えるもの(その3)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(30)

今回の朝日調査は、一言でいえば、安倍内閣の“風評人気”の実態を解剖したものだと言える。その特徴は、安倍首相に対する好感度や仕事ぶりへの全般的評価(「よくやっている」59%)が非常に高いにもかかわらず、17項目にわたる個々の政策に関してはほとんど…

無作為不特定調査(RDD方式)と特定反復追跡調査(パネル方式)の得失、朝日新聞世論調査結果(「安倍内閣の通信簿」2013年8月25日)から見えるもの(その2)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(29)

いま、マスメディアの世論調査で最も数多く用いられている調査方法は、「RDD方式」(ランダム・ディジット・ダイアリング)といわれる電話調査だ。コンピューターで無作為に作成した番号の中から実際に使用されている固定電話番号を抽出し(経験的には約…

改憲世論の変化(後退)に立ち往生する安倍政権、朝日新聞世論調査結果(「安倍内閣の通信簿」2013年8月25日)から見えるもの(その1)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(28)

自民党が政権を奪還して以来、安倍政権では「イケイケドンドン」の一本調子が続いてきた。2012年末の総選挙以降、アベノミクスという“人参“を国民の前にぶら下げて「風評人気」で突っ走ってきた安倍政権は、勢いを駆って2013年夏の参院選でも大勝利を収め、…

国政でも大阪でも挫折した橋下維新、本格的な維新批判の論評がマスメディアから出始めた、改憲勢力に如何に立ち向かうか(27)

これまで橋下維新に関するマスメディアの対応にはとかく問題が多かった。派手なパフォーマンスを面白半分に報道する、発言の中身を十分吟味もしないでそのまま垂れ流す、あるいはくるくる変わる主張の検証もせずその都度追認するなどなど、およそジャーナリ…

橋下維新が首相官邸にすり寄るのはなぜか、堺屋太一氏の内閣官房参与の就任が意味するもの、『リベラル21』の再録(その4)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(26)

『リベラル21』が混み合っている所為か、本ブログが遂に「再録」を追い越してフライイング掲載になってしまった。これでは「再録」とはいえないのであるが、いずれ掲載されるだろうからお許しいただきたい。今回の主題は、橋下維新と安倍政権の関係である。…

度量の広い大阪の共産党、その反対の神戸の共産党、首長選挙は「敵の敵は味方」というぐらいの政治決断(度量)がないと勝てない、『リベラル21』の再録(その3)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(25)

市長選挙はたったひとりの首長を選ぶ選挙である。多数の議員を選ぶ政党選挙とは根本的に違う。自党候補を単独で当選させるだけの勢力を有する場合は、党の政策を前面に立てて戦うことができる。しかしそれだけの力がない場合は、政策的に妥協して他党との共…

公明党は堺市長選でどっちに付くか、『リベラル21』の再録(その2)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(24)

堺市長選で勝敗の帰趨を握るのが公明党だ。公明票の特徴は幹部の指示でどちらにでも動くことだ。いわば巨大な「投票マシーン」といってもよい。その公明党が橋下維新から総選挙での「借りを返せ」と迫られている。公明党が候補の候補を立てる選挙区には維新…

橋下維新の存亡が懸かる堺市長選、『リベラル21』の再録(その1)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(23)

「京都96条の会」の結成に向けての準備が一応軌道に乗ったので、8月と9月の2ヶ月間は改憲策動の先頭を切る橋下維新について書きたい。というのは、9月15日告示、29日投開票の堺市長選において、維新は「大阪都構想反対」の態度を明確にした現職の…

「京都96条の会」結成への方針とスケジュールがほぼ固まった、「左派」と「中道リベラル」の連携以外に改憲勢力への対抗軸はない(その5)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(22)

「京都96条の会」立ち上がりシンポ(8月6日)以降、準備世話人の間で結成に向けて話し合いを続けてきた。その結果、次のような方針とスケジュールがほぼ固まった。「96条の会の準備はその後どうなっているのか」、「入会するにはどうすればよいのか」…

“関西風”の味付けになった「京都96条の会」の立ち上がりシンポ、「左派」と「中道リベラル」の連携以外に改憲勢力への対抗軸はない(その4)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(21)

8月6日の広島原爆記念日に開かれた「京都96条の会」の立ち上がりシンポは、2週間余りの準備にもかかわらず150名余の市民が詰めかける大盛況の集会になった。準備世話人の隅井孝雄氏(ノートルダム女子大学客員教授、メディア論)が入念なプレスリリ…

「絶叫する改憲」から「静かなる改憲」へ方針転換か、自民党改憲推進本部の“改憲対話集会”と麻生副首相の“ナチス手口発言”を結ぶもの、「左派」と「中道リベラル」の連携以外に改憲勢力への対抗軸はない(その3)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(20)

7月31日から8月1日にかけての新聞各紙は要注意記事の連続だ。参院選後の改憲策動の変化が目に見えるようなかたちで出てきているのである。私がまず注目したのは、「自民が「改憲対話」検討」「草案説明へ草の根開催」「9条96条改定反対の世論に対抗…