2011-08-01から1ヶ月間の記事一覧

やるべきことを「やらなかった」、「やれなかった」菅首相の退陣(2)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その32)

「やっぱりそうだったのか」、「実は本当のことだったのか」というのが事の真相だろう。それは、福島第一原発事故の発生から1か月余り経った4月13日、松本健一内閣官房参与が菅首相と会った後に記者団に語った会談の内容のことだ。(時事通信4月13日…

やるべきことを「やらなかった」、「やれなかった」菅首相の退陣(1)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その31)

8月26日、菅首相が記者会見で退陣表明した。3カ月前の「退陣表明」に引き続く2度目の態度表明だ。さすがに今度は本物らしくて、もう言を左右にして引き延ばすことは出来なくなった。「この3カ月は政治空白だったのでは」との記者質問に対して、菅首相…

閑話休題、京都五山送り火騒動に思う(2)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その30)

マスメディアがこれだけ発達している日本だから、私たちは居ながらにして新聞やテレビなどで被災地の状況を知ることができる(と思いがちだ)。だが、通常の自然災害とは異なり、原発災害は様相も状況もまったく違う。それは、原発災害が「目に見えない災害…

閑話休題、京都五山送り火騒動に思う(1)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その29)

今年の夏も京都は五山の送り火(8月16日夜)を迎えた。300年以上も続く京都の伝統的宗教行事であり、夏の風物詩でもある五山の送り火は、京都市民はもとより全国の人びとからも愛される年中行事として定着している。それは、お盆に迎えた先祖の霊を送る鎮…

中国高速鉄道事故と福島原発事故は同質同根だ(3)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その28)

中国高速鉄道事故と福島第1原発事故の第3の共通点は、両者とも“レフリー”と“プレイヤー”を抱え込んだ巨大な「利益共同体」(中国鉄道省、日本原子力ムラ)が惹き起こした大事故・大災害だということだ。中国鉄道省は、共産党政権が戦時の兵員物資輸送を鉄…

中国高速鉄道事故と福島原発事故は同質同根だ(2)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その27)

中国高速鉄道事故と福島原発事故の第2の共通点は、事故の原因や真相を覆い隠そうとする関係当局の根深い(深刻な)隠蔽体質の存在だ。今回の事故で中国鉄道省のとった証拠隠滅の対応は、「穴を掘って事故車体を埋める」という中国古来の原始的なもので、そ…

中国高速鉄道事故と福島原発事故は同質同根だ(1)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その26)

ちょうど1年前の2010年8月2日のことだ。私は友人のジャーナリストと一緒に北京からピョンヤン行きの国際列車の車中にいた。詳しいことは1年前の日記、「近くて遠い国、北朝鮮への訪問」シリーズを見てほしいが、当時すでに在来線と並行して北京から天…

経産省の原子力安全(宣伝)・保安院は解体しかない、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その25)

九州電力の“やらせメール”事件に関連して、経産省資源エネルギー庁が過去5年、計35回の原発建設に関する国主催の地元説明会を開いた北海道、中国、四国、東京、中部、東北、九州の電力7社に対して、類似の「やらせ事件」がなかったかどうかの回答を求めた件…