2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

福島第1原発事故調査・検証委員会は、JR西日本列車脱線事故検証方式を参考にすべきだ、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(7)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その14) 

5月23日付の日記で、私は「東日本大震災への今後の取り組みは、JR西日本福知山線事故調査に関わる組織的・構造的問題の解明と安全再構築への道筋を提起した報告書が大いに参考になる。いや参考にしなければならない」と書いた。偶然と言えば偶然だが、…

原発事故の真相解明を後回しにして、「復興構想」を先行させる菅政権の矛盾が激化している、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(6)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その13) 

政府の復興構想会議(議長・五百旗頭防衛大学校長)は、5月21日第6回会合を開いたが、予定していた「主な意見の中間的整理」の公表を5月29日の次回会合に先送りした。中間整理は6月下旬にまとめる1次提言の土台になるものだが、復興財源として消費…

“戒厳令”といったキナ臭さが漂う宮城県震災復興計画、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(5)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その12)

防衛大学校・自衛官・松下政経塾出身で初の知事となった村井宮城県知事のもとで、県の震災復興計画の策定が急ピッチで進んでいる。村井知事は、国の東日本大震災復興構想会議のメンバーでもある。そういえば、復興構想会議の議長も防衛大学校長の五百旗頭真…

「創造的復興」という名の“道州制導入実験”に突っ走る宮城県の震災復興計画、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(4)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その11)

5月3日、東日本大震災の「被災者ワンパック相談会」に阪神淡路まちづくり支援機構の一員として、私は南相馬市住民の避難所(福島市内)の相談会場にいた。そのとき、何気なく手に取った地元紙・河北新報の記事に思わず目を見張った。同紙によれば、前日の…

福島第1原発事故の本質は風評被害問題にある、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(3)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その10)

なぜ、福島第1原発の事故がこれほど大規模な国内外の「風評被害」を呼び起こすのか。そして、人々をいいようのない不安と恐怖のどん底に陥れるのか。それは「風評被害」にこそ、原発事故問題の“本質”があらわれているからだ。言い換えると、原発事故はそれ…

福島原発風評被害の根源は国民の企業不信・政治不信にある、「企業国家日本」の破綻、そして崩壊のはじまり(2)、(私たちは東日本大震災にいかに向き合うか、その9)

4月29日から5月4日までの約1週間、東北3県の被災地調査と「被災者ワンパック相談」に行ってきた。「ワンパック相談」とは、各種専門家が一堂に会して被災者支援と被災地の復旧・復興に関するあらゆる疑問・質問に答える現地相談会のことだ。今回は、…