2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

731部隊検証の新たな展開(7)、100部隊の実験室、細菌兵器の開発について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その137)

もう1つの付図コピーは、三友が配属された二部一科(細菌、試験研究)の実験室がある「二部庁舎」(1941年当時)の平面図である。しかし、平面図といっても部屋の名称、番号、位置関係などが記されているだけで、間口や奥行きは記されていないので個々の部屋…

731部隊検証の新たな展開(6)、100部隊施設配置図をめぐる議論について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その136)

皇宮博物院の研究員からいきなり100部隊の建物配置図と称する付図のコピーを示され、これについて意見を求めたいと言われたときはいささか戸惑ったが、その時点で、私が述べたコメント(一連の質疑応答も含めて)をまとめると、次のようになる。(1)通…

731部隊検証の新たな展開(5)、100部隊施設配置図について、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その135)

731部隊についての出版や論文は、日本国内に限ってもおそらく数百点を下らないものと思われる。これに対して、100部隊関係の資料は皆無に近く、公刊されたものとしては僅かに100部隊隊員・三友一男の『細菌戦の罪―イワノボ将官収容所虜囚記』(泰流…

731部隊検証の新たな展開(4)、偽満皇宮博物院での議論経過、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その134)

長春訪問の前に、丸田氏(清水建設ОB)の助言を受けたことは極めて有益だった。氏は元同僚2人とともにわざわざ博多駅まで私を出迎えていただき、その後長時間にわたって現地での活動の話をしていただいた。聞けば、氏は戦中の新京生まれとのこと、ハルビン…

731部隊検証の新たな展開(3)、偽満州皇宮博物院での100部隊遺跡調査が本格化している、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その133)

国外に目を移すと、中国東北部の731部隊の本拠地、黒竜江省ハルビン市では、陳列館の拡張整備や基地全体の公園整備に加えて、731部隊の本丸ともいうべき「ロ号棟」(マルタ収容施設、人体実験室など)の発掘調査が進み、このほどが『侵華日軍第731…

731部隊検証の新たな展開(2)、京都大学が検証求める会の要請に応じて「予備調査」に着手した、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その132)

7月26日、京都大学が会議室を用意して検証求める会の要請趣旨を聞き、要請書を受理した。大学側からは、研究倫理・安全推進担当副学長の野田亮氏(医学系研究科教授)をはじめ、当該事務局の室長など5人が出席した。検証求める会からは鰺坂、池内、広原…

731部隊検証の新たな展開(1)、「満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」が結成された、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その131)

2011年9月、「15年戦争と日本の医学医療研究会」(以下、「戦医研」という)の第9次訪中調査団に同行して、中国黒竜江省ハルビン市の731部隊遺跡調査に参加してからもう8年余の月日が流れた。この間、戦医研の会誌(第12巻第1号、2011年12月)に…