2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

党勢拡大は割り算でも掛け算でもない、生身の人間を動かすことは大変なことなのだ、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(10)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その175)

総会決議は「最大の弱点は党の自力の問題」と規定し、2019年参院選敗北の原因を党勢の後退に求めている。「わが党は、市民と野党の共闘と日本共産党の躍進という二つの大仕事を一体的に追求する国政選挙を、16年参院選、17年総選挙、19年参院選と3回にわたっ…

第7回中央委員会総会決議を読んで思うこと、候補者の個人的魅力を大切にしない「比例を軸に」した選挙運動で展望が開けるか、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(9)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その174)

それからもう一つ、志位委員長の挨拶で気になったことがある。党勢拡大大運動の困難さにたじろぐ党内の空気を払拭するためか、1980年衆参ダブル選挙時の参院選全国区得票数407万票(7.3%)と2019年参院選比例得票数448万票(8.9%)を比較して、日曜版1人当…

第7回中央委員会総会決議を読んで思うこと、党勢拡大大運動は「水漏れ状態」にある、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(8)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その173)

この連載中に奇しくも共産党の中央委員会総会が9月15日に開かれ、総会決議が翌16日の赤旗紙上に掲載された。主たる内容は、来年1月の第28回党大会開催の決定、及びそれに向けた〝党勢拡大大運動〟の提起である。志位委員長は、冒頭のあいさつで「党勢という…

党勢拡大から〝党勢持続〟への戦略的転換が必要だ、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(7)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その172)

赤旗掲載死亡者1646人の基本属性を見よう。まず男女比は2:1となり、根強い男社会の中にあって女性が3分の1を占めている。入党時期とクロス集計をすれば時代時代によって男女比が変わる様子が分かると思うが、残念ながらその余裕がないのでこれ以上は分析で…

【訂正稿】共産党組織の高齢化は全国動向より半世紀も先行している、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(6)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その171)

昨日掲載した拙ブログに重大な計算ミスがありました。赤旗掲載死亡数1646人から年間死亡率を算出する計算が間違っていたのです。1646人÷30万人=5.5‰のところを6.7‰としたのです。電卓数字の見間違えとはいいながら恥ずかしいかぎりです。信じられないような…

共産党組織の高齢化は全国動向より半世紀も先行している、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(6)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その171)

赤旗日刊紙に掲載されている死亡欄に関心を抱いたのは、ここ2、3年のことだ。それまで毎日2、3名程度の掲載だったのが、近年は数名から10名近くに及ぶこともあって、なぜこれほど死亡者が増えているのか知りたかったのである。 私は住宅・都市計画の研究者な…

高度成長型党組織に容赦なく襲う〝団塊世代高齢化〟の大波、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(5)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その170)

いかなる組織ももはや「自然法則」とも言える少子高齢化の波を避けることができないだろう。少子高齢化は経済社会的要因(例えば、低賃金非正規労働者の激増による非婚率上昇と出生率低下など)によって引き起こされるが、その結果は既存組織における高齢者…

野党連合政権構想と「赤旗危機」のギャップをどう埋めるのか、京都で2019年参院選の結果を巡る討論会があった(4)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その169)

8月上旬に拙ブログを書いてからもう1カ月近くになる。別にサボっていたわけではないが、他の原稿に時間をとられていたのでまとまった時間が割けなかったのだ。気軽に書くのがブログだと分かっていても、私の場合はどうしても政治評論のような内容になるので…