2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪出直し市長選失速とみんなの党・渡辺代表8億円借金問題が連動して、「脱維新」政界再編が加速するだろう、大阪出直し市長選をめぐって(その15)

これまでは専ら大阪出直し市長選をフォローしてきたが、今回は少し目を転じて、出直し市長選が政界再編に与える影響について書いてみたい。その切っ掛けは、みんなの党・渡辺代表の「8億円借金問題」がタイミングよく発覚したことだ。日ごろから胡散臭い行…

橋下市長の強気発言、「37万票は歴代市長より多い!」の政治背景を解剖する、橋下氏の本音は維新府議・市議の瓦解を食い止めることにある、大阪出直し市長選をめぐって(その14)

市民の「圧倒的支持」を得て大阪都構想の膠着状態を突破したいとの橋下市長の思惑が市民・有権者に見破られ、出直し市長選は史上最低投票率の23.6%に終わった。それも白票を含む無効票が過去最高の6万7500票に達するとのおまけつきだ。あまりにも…

大阪出直し市長選は“橋下不信任投票”だった、今後は大阪維新の会の“解体・崩壊過程”が本格化するだろう、大阪出直し市長選をめぐって(その13)

今回の出直し市長選の本質を一口で言えば、それは橋下市長の“不信任投票”だったということだろう。橋下氏は「選挙に勝って、民意を失った」のだ。それは何よりも当選した橋下市長が記者会見に現れず、代理の松井知事がたった1人で苦し紛れの会見に応じたこ…

大阪都構想の打開を狙った出直し市長選が大阪都構想を終焉に導く、大阪都構想の「政策」から「政略」への変質によって「維新−大阪都構想=ゼロ」になった、大阪出直し市長選をめぐって(その12)

明日3月23日はいよいよ大阪出直し市長選の投票日だ。地元大阪では「無駄な選挙」、「面白くない選挙」、「大義のない選挙」などの芳しくない世評が広がるなかで、市民・有権者の関心がいっこうに盛り上がらない(むしろ無視・無関心の空気が広がっている…

“究極の民主主義=民意”のハードルは高い、致命的だった橋下市長の誤算、 大阪出直し市長選をめぐって(その11)

3月23日の投票日を目前にしながら、このところ大阪出直し市長選関係のまとまった報道がさっぱり見当たらない。東京の友人からも「大阪のニュースがない」との連絡があったが、これは関西でも基本的に同じことだ。マスメディアが「報道の価値なし」と判断…

大阪出直し市長選は過去最低投票率との戦いになってきた、橋下維新はなす術(すべ)もなく“自滅”するだろう、大阪出直し市長選をめぐって(その10)

大阪出直し市長選の折り返し日、3月16日のラストサンデーに海遊館(港区)近くの沿道端で開かれたタウンミーティングの現場に行ってみた。この日は堺市の泉北ニュータウンで午後から「堺市のまちづくりとニュータウンの再生」に関する講演会があり、そこ…

【再録】大西隆氏が日本学術会議会長に就任した背景、「原子力ムラ」「開発ムラ」「安全保障ムラ」を横断する政治人事(3)

大西隆氏の日本学術会議会長就任の背景に関する拙ブログに対して、現職の学術会議会員から最近重要なコメントが寄せられました。当該ブログは2012年11月の古いものであり、お目に留まることは難しいと思われますので、再録して関係読者の御参考に供し…

「再度民意を問う」といって立候補しながら、「大阪都構想」を掲げない橋下候補の選挙ポスターは市民・有権者を愚弄していないか、橋下維新は正々堂々と有権者の民意を問うべきだ、大阪出直し市長選をめぐって(その9)

都島区、阿倍野区、此花区を観察地域に選んだもうひとつの理由は、いずれの行政区も2011年統一地方選で維新派議員が当選しており、その活動ぶりを地元選挙区で見たかったからだ。維新派議員は、都島区1人(3人区、維新得票率は次点候補も含めて33%…

市民の税金6億円を“ドブ”に捨てるのか、12名用の掲示板に「ポスターたった1枚」の選挙は何を物語るか、大阪出直し市長選をめぐって(その8)

大阪出直し市長選がいよいよスタートした。告示前後の様子を伝える各紙の見出しは、およそ以下のようなものだ。(1)産経新聞 「異例ずくめ 選管ため息、「こんな選挙初めて」、相次ぐ出馬辞退/公選法抵触の判定は・・・」(2014年3月7日) 「大阪市長選 …

橋下維新の凋落ぶりが目立つ、議員も運動員もまるで「やる気」「その気」がないのはどうしてなのか、大阪出直し市長選をめぐって(その7)

今日3月9日は(注目の)大阪出直し市長選の告示日だ。でも、最近はそれらしき記事やテレビニュースにあまりお目にかかれない。3月11日が東日本大震災から3周年に当たるので、各紙ではこの間大型の特集記事が続いており、テレビ番組も同様なので、橋下…

候補者を立てない出直し市長選をどう戦うか、出直し市長選は劇場選挙から「考える選挙」への転換点になる、大阪出直し市長選をめぐって(その6)

ここ数日間、東京で仕事をしていたが、大阪出直し市長選や橋下氏の話題が出ることは一切なかった。新聞各紙も東日本大震災3周年特集記事で紙面が取られているせいか、それらしき記事は皆無だった。僅かに東京新聞の囲み記事(3月4日)で、2015年春の統…

出直し市長選に「反対」しながら、維新以外の政党も候補者を「立てるべきだ」とする大阪市民の“矛盾した世論”をどうみるか、大阪出直し市長選をめぐって(その5)

前回紹介したマスメディアの世論調査結果は、橋下氏が強行した出直し市長選に対して大阪市民の過半数(6割前後)が「反対」であることを明らかにした。なのにその一方、維新以外の政党も「候補者を立てるべきだ」(読売57%、朝日59%、共同通信57%、毎日5…