2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

全容が明らかになった安倍政権の改憲戦略、それは集団的自衛権の「限定容認」を掲げる公明党を水先案内人にして、解釈改憲(憲法9条の否定)で日本の安全保障政策を大転換させることだった、維新と野党再編の行方をめぐって(その23)

6月27日の「NHKニュース9」で、公明党山口代表は党内議論(調整)の機先を制するように集団的自衛権の「限定的な行使」を容認する考えを表明し、武力行使の「新3要件」を「二重、三重の歯止めが利いており、拡大解釈のおそれはないと思う」と力説し…

これまで自民党の「下駄の雪」だった公明党は、今度は安倍内閣の「下駄の鼻緒」になった。でも、擦り切れた「下駄の鼻緒」はいずれ国民に捨てられるだろう、維新と野党再編の行方をめぐって(その22)

6月25日の各紙は一斉に「公明、集団的自衛権 大筋で合意」と伝えた。前日の24日、与党協議会の高村座長が示した武力行使の「新3要件」を公明党が評価し、憲法解釈を変えて他国を武力で守る集団的自衛権の行使を容認したのである。公明党の北側副代表が…

集団的自衛権行使の「新3要件」の原案を用意したのは、実は自民党高村副総裁ではなく、公明党北側副代表だった、この驚くべき西日本新聞の大スクープ記事を創価学会会員や公明党関係者はどう見るのか、連立政権維持のため「謀略」をほしいままにする公明党執行部は即刻退陣させなければならない、維新と野党再編の行方をめぐって(その21)

拙ブログに対していつも辛口のメールをくれる福岡の友人が、「お前の分析は大甘だ。これを見ろ。公明党は謀略政党そのものではないか!」といって、怒りの添え書きとともに6月20日付けの西日本新聞をファックスで送ってくれた。見れば、1面トップに「自…

連立政権を離脱できない公明党を尻目に、「毒を喰らわば皿まで」と改憲攻勢をエスカレートさせる安倍政権、「平和の党」から「戦争加担の党」へ変質した公明党の犯罪的役割、維新と野党再編の行方をめぐって(その20)

安倍首相と山口公明党代表が6月19日、首相官邸で会談し、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈の変更をめぐり、与党協議で早期に結論を得る方針を確認したとされる(産経新聞、2014年6月20日)。それと並行して(それを受けて)政府・自民党は19日、…

「平和の党」の名を聞いて呆れる、目的(連立政権維持)のためには手段を選ばない(憲法すら棄てる)公明党の実態と本質を国民は今度こそ見抜くだろう、維新と野党再編の行方をめぐって(その19)

大学教員の端くれだった私は、学生たちの論文指導をするとき、常々「自分の都合のいいようにコピペをするな」と諭してきた。要するに参考文献を読むときは全体の論旨を理解し、自分にとって都合にいいところだけを「勝手に引用するな」ということだ。古い言…

安倍内閣の集団的自衛権の閣議決定を目前にしながら、なぜ公明党は連立政権から離脱しないのか、護憲勢力は創価学会への働きかけを強め、マスメディアは公明党の政治姿勢を批判すべきだ、維新と野党再編の行方をめぐって(その18)

6月10日の朝日・毎日両紙は、安倍首相が集団的自衛権の「限定行使」について6月20日に閣議決定を強行する可能性を伝えた。由々しき事態だといわなければならない。だが世論は安倍政権の改憲強行路線は批判しても、その追随者である公明党はいっこうに…

「野党再編」で窮地を脱しようとする橋下維新の“究極の誤算”、結いとの合併では地元大阪で生き残れない、維新と野党再編の行方をめぐって(その17)

橋下氏本人はもちろんのこと、大阪維新の会の幹部は挙って野党再編に熱心だと聞く。それは大阪都構想の手詰まりを府議会・大阪市議会での合議によって解決しようとするのではなく、国政レベルの野党再編の力を駆って「上から」打開しようとする橋下氏一流の…

日本維新の会の分裂で橋下派はどうなる、地元大阪で渦巻く歓迎と不安、維新と野党再編の行方をめぐって(その16)

日本維新の会の分裂は、石原氏が仕掛けたという説と橋下氏が仕掛けたという説の両方がある。これまで私は、どちらかというと両氏の対立を橋下側から見ていた。というのも、橋下氏は2015年春の統一地方選で大阪維新の会が存続できるかどうかの崖淵に立た…

「第3極」の分裂は結局、野党再編の“極右化”につながっただけだ、多母神氏の「石原新党」入りは極右政党の旗揚げを意味する、維新と野党再編の行方をめぐって(その15)

2014年5月29日の石原・橋下会談で突如発表された日本維新の会の分裂騒ぎが今後の野党再編に如何なる影響を与えるのか、その行方をめぐって目下いろんな観測が乱れ飛んでいる。各紙の記事を一通り読んでみたが、維新の分裂が野党再編の引き金になると…