2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

地元保守と革新リベラルの連携がなければ、橋下維新(ハシズム)に勝利することはできなかった、堺市政の新しい1頁が開かれた、堺市長選の分析(その24)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(54)

橋下維新の“雪崩的大敗”とまではいかなかったが、6万票(有効投票数の17%)近い大差をつけて竹山陣営が勝利した今回の堺市長選の政治的意義は大きい。橋下氏は昨夜の突然の記者会見で、敗北の理由として「堺市民が大阪都構想を“誤認”した」ことを挙げ、…

石原慎太郎・日本維新の会共同代表は、堺市長選の直前になってなぜわざわざ“公明排除論”に言及したのか、産経新聞インタビュー記事の狙いと背景、堺市長選の分析(その23)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(53)

今日9月29日(日)は、歴史的な堺市長選の投開票の日だ。今日の深夜に判明する堺市長選の結果は、堺市はもとより日本の運命を左右すると言ってもよいほど重大な意味を帯びている。端的にいえば、堺市長選は「大阪維新の会」ひいては「日本維新の会」の消…

2013年堺市長選は、堺市民が(はじめて)真剣に“堺市のあり方”を考える選挙になった、「橋下維新=蒙古襲来」の果たした役割と成果、堺市長選の分析(その22)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(52)

私が堺市長選に関するブログを書き始めたのは8月15日、それからほぼ連日、30回近く書いて今日を迎えた。橋下維新が猛威を振るい始めて以降、主として東京在住ジャーナリストの同人ブログ、『リベラル21』で橋下批判を連載してきたのだが(関東の人た…

橋下維新が“雪崩的大敗”をするかもしれない理由と背景(3)、公明党はおそらく最後まで「自主投票」の線でいくだろう、堺市長選の分析(その21)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(51)

堺市長選もいよいよ後3日となり、大詰めの段階に入った。「最後の3日間は何が起るか分からない」というのが選挙通の言葉らしいが、そこで気になるのが公明党の動きだ。橋下維新が最後に「どんでん返し」を試みるのであれば、それは「公明カード」以外に見…

橋下維新が“雪崩的大敗“をするかもしれない理由と背景(2)、「大阪都構想=大規模都市再開発」では堺市を再生させることができない、堺市の商店街再生のカギは“都心商店街”の再開発ではなくて“地域商店街”の充実にある、堺市長選の分析(その20)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(50)

阪神・淡路大震災復興事業の肝いり事業として鳴り物入りで喧伝された神戸市・新長田駅前再開発事業が、いま破綻に直面している。大正筋商店街など“地域商店街”として栄えてきた地域一帯を阪神大震災を契機に大規模再開発し、神戸市の“西の副都心”として発展…

橋下維新が“雪崩的大敗“をするかもしれない理由と背景(1)、維新陣営の「戦術転換」は通用するか、堺市長選の分析(その19)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(49)

橋下維新が堺市長選で「戦術転換」するのだという。前半戦では「都構想でも堺はなくならない」と受け身に回ったことを反省し、後半戦は「都構想で堺市の行政サービスが充実する」との“前向きのメッセージ”を出していくのだそうだ(朝日新聞2013年9月24日)。…

「維新伸び悩みーーー」、選挙戦終盤に向けた各紙世論調査が出揃った、ひょっとすると橋下維新の“雪崩的大敗“が起るかもしれない、堺市長選の分析(その18)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(48)

読売新聞は9月19日から21日、残り各社は20日から22日と若干のずれはあるが、各社の堺市長選に関する市民世論調査が一斉に行われ、23日に調査結果が公表されて大方の見取り図が浮かび上がってきた。結論的に言えば、竹山陣営が橋下維新をリードし…

終盤戦になって“劣勢”にあえぐ橋下維新、堺市長選の投票は1週間後に迫った、いまこそ魯迅が言う「水に落ちた犬は打て」を実行するときがきた、堺市長選の分析(その17)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(47)

堺市長選の序盤戦がほぼ終わった9月21日、「堺大好き堺っ子」というフェイスブックを運営する市民グループの案内で市内一円を歩いた。私のような岡目八目派は、時々現場に行かないと「遠目」が利かなくなる。8月中旬から現在まで5回ほど通ったが、それ…

制度の欠陥でもない、選考の不十分さでもない、それは人事を私物化(私兵化)しようとする橋下大阪市政の必然的結果なのだ、“類が類(友)を呼ぶ”相次ぐ民間人公募区長・民間人公募校長の不祥事件、そして大阪府教育長人事、堺市長選の分析(その16)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(46)

堺市長選が中盤戦に入ったこのところ、大阪維新の会は新聞各紙(大阪本社版)を毎朝広げるのが怖いのではないか。“台風一過”でツイッター事件が少し収まり始めた9月19日、今度は大阪府教委の中原教育長が「公務に対する府民の信頼を維持する」ことを目的…

台風18号とハリケーン・カトリーナ、橋下大阪市長とブッシュ前大統領を比較するのが目的ではない、彼らの“リーダーシップ”がもたらす結果を検証することが大事なのだ、堺市長選の分析(その15)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(45)

前回の日記ではただ単に事実関係を述べただけで、それがどのような政治的意味合いをもつものであるかについては論評しなかった。だが橋下大阪市長のとった行動は、(彼が願ってやまない維新の)堺市長選勝利への否定的影響はもとより、(彼自身は気が付いて…

台風18号の大雨による避難勧告の最中に、自宅でツイッタ―三昧に耽る(ふける)橋下大阪市長の“倒錯した”リーダーシップと責任感、堺市長選の分析(その14)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(44)

これほど無責任極まる人物に大阪市政は任せておけない! まして台風18号の大雨による避難勧告の最中に隣の堺市長選のツイッターにうつつを抜かすとはーーー。『日刊ゲンダイ』(9月17日)や朝日新聞(9月19日)を読んだ人々は皆そう思ったのではないか。災…

堺市長選の政治的本質は何か、それは“自民党分裂選挙”すなわち「国家保守=橋下維新」vs「地元保守=大阪自民」の戦いなのだ、堺市長選の分析(その13)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(43)

全国注目の的の堺市長選がいよいよスタートした。マスメディアがこの選挙の政治構図をいったいどう描くのか、9月に入ってから各紙の論調を丹念にフォローしてきた。だがその感想を一言でいえば、各紙ともお決まりの「大阪都構想対決」一色で目の覚めるよう…

あまりにも寂しかった堺市長選初日の維新街頭演説会、報道陣・警護陣・選挙スタッフの方が聴衆よりも多かった堺東駅前で橋下氏の顔が青ざめた、堺市長選の分析(その12)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(42)

台風が接近していたためか、堺市長選初日の天候は断続的に雨が降るという最悪に近い状態だった。しかし、それにしても橋下維新の街頭演説会はあまりにも寂しすぎた。9月15日午後1時から始まった堺東駅前の大阪維新の街頭演説会には、およそ200人余りの人た…

堺市長選は、旧保守(大阪自民)が新保守(極右・橋下維新)と本格的に対決する最初の首長選挙になるかもしれない、堺市長選にみる日本の政治構造の変化、堺市長選の分析(その11)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(41)

今日9月15日は、全国注目の的の堺市長選の告示日である。あいにくの雨模様で出陣式は気勢を削がれるかもしれないが、その政治的意義が減じることはない。旧保守(大阪自民)が新保守(極右・橋下維新)と本格的に対決する堺市長選の結果は、日本の政治構造…

堺市の自立したまちづくりのためには、自民党は“開発保守”から“環境保守”へ脱皮(変身)しなければならない、堺市の都市構造の歪み(2)、堺市長選の分析(その10)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(40)

日本の支配政党・自民党は、「保守党」の看板を掲げながら地域開発・都市開発の先鋒になってきた政党だ。「保守」とは日本の好ましい伝統を守り、美しい日本の自然を守るのが本来の筋だ。ところが驚くべきことに、日本の伝統と自然を先頭に立って破壊してき…

大都市交通には役割(機能)が質的に異なった“線交通”と“面交通“の2つの交通がある、大阪府・大阪市に従属する堺市のまちづくりはこれまで“線交通”の視点しかなかった、堺市の都市構造の歪み(1)、堺市長選の分析(その9)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(39)

堺市の都市計画・まちづくりの構造的な欠陥は、「大阪市から自立できなかったことだ」とこれまで繰り返し述べてきた。その象徴が堺市内の交通網の歪みである。このことは堺市当局も気付いていたらしく、堺市建築都市局(鉄道整備室)は、『自治大阪』(大阪…

自らの大阪市政の不祥事には頬かむりし(棚に挙げて)、堺市政攻撃に熱中する橋下大阪市長に対して、竹山陣営はなぜ事実にもとづく反撃に出ないのか、「反大阪都構想」は「反橋下維新」でなければ効果がない、堺市長選の分析(その8)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(38)

このところ、橋下維新が主導する大阪市政においては目を覆うような不祥事が相次いでいる。それも単純な不祥事ではない。橋下市長が鳴り物入りで導入した「民間人公募区長」「民間人公募校長」の不祥事であり、橋下維新の主義主張の根幹にかかわる重大な不祥…

選挙に突入したら、「大阪都構想=堺市植民地化構想」の本質を暴露し、政令指定都市・堺を死守して“自立したまちづくり”を呼びかけよう、堺市長選の分析(その7)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(37)

竹山マニフェストの骨子は、橋下維新の大阪都構想による堺の解体を阻止し、「堺の自治を守る」というものだ。このことは地方自治の精神にもとづくオーソドックスな主張であり、まともな相手なら反論に窮するはずである。ところが、橋下維新はこともあろうに…

『竹山おさみ・マニフェスト(第1版)』は“本文のない目次”のようなもの、政治哲学・まちづくり哲学のないマニフェストは“マニフェスト”とは言えない、堺市長選の分析(その6)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(36)

「マニフェスト選挙」という言葉が一時流行っていた頃、マスメディアの世界でも大きな誤解があった。それは「出来もしない選挙公約」を批判する余り、マニフェストは具体的な「数値をともなった公約」でなければ意味がないという誤解である。だが、無理をし…

堺市長選の投票率はなぜこれほどまでに低いのか、堺市の構造的弱点である市民の“自立的関心”を高めない限り、橋下維新の“奇襲攻撃”に対抗できない、堺市長選の分析(その4)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(34)

竹山陣営は、自民(旧保守)と民主(旧民社系労組)の「寄せ集め集団」である。両者はいずれもそれぞれ固有の選挙地盤を持っている。自民は、町内会を軸とした地域諸団体(女性会、老人会、民生委員会、体育振興会など)および各種業界団体(医師会、商工会…

“根拠なき楽観”が支配する竹山陣営、寄せ集め集団に「落とし穴」はないか、堺市長選の分析(その3)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(33)

橋下維新が政党の存亡をかけ、総力(必死)で堺市長選に臨んできているのに対して、現職側の竹山陣営の体制はいったいどうなっているのか。どうもよくわからない点が多いので、8月下旬に旧知のジャーナリストと一緒に竹山陣営の関係者に直接話を聞いてみる…

橋下維新が自民党を批判できない理由、民主党・共産党に攻撃を集中する理由、堺市長選の分析(その2)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(32)

タウンミーティングでの橋下氏の演説で気がついたことは、堺市長選で対決しているにもかかわらず、その主力である自民党に対しては一切批判をせず、側面勢力の民主党と勝手連の共産党を激しく攻撃することだ。また「自主投票」の公明党に触れない点も際立っ…

タウンミーティングで浮かび上がった橋下維新の選挙戦略と選挙戦術、堺市長選の分析(その1)、改憲勢力に如何に立ち向かうか(31)

8月29日から堺市内の7行政区で、「大阪維新の会・堺」の堺市長選に向けたタウンミーティング(計7回)が始まった。9月2日は第2回目のタウンミーティングの日、市内中心区(堺区)の市民会館で開かれるとあって野次馬的に見学に出かけた。橋下・松井…