2022-01-01から1年間の記事一覧
政府の「全世代型社会保障構築本部」(本部長・岸田首相)は12月16日、有識者会議がまとめた報告書を了承したという。同報告書は、少子化の進行は「国の存続に関わる問題」と指摘し、子育て・若者世代への支援を強力に整備するよう求めたとされる。岸田首相…
12月10日臨時国会が閉会した。岸田首相は、旧統一教会被害者救済法の会期内成立にこぎつけてひとまず安堵しているという。3閣僚の相次ぐ「辞任ドミノ」で崩壊寸前だった岸田政権が、これで何とか年を越せると言うのだから政界とは不思議な世界だ。内閣総辞職…
「三度目の正直」という言葉がある。最初の二回は失敗しても三回目はうまくゆく、という意味だ。山際経済担当相と葉梨法相の連続辞任に関しては対処を誤ったが、「辞任ドミノ」につながる寺田総務相の辞任だけは何としても避けたい、――おそらく岸田首相はこ…
山際大志郎経済担当相の辞任に引き続き、今度は葉梨康弘法相が辞任した。各紙が一面トップで報じているように、これは〝更迭〟そのものであり、岸田首相の任命責任は避けられない。それでも、閣内にはまだ怪しいのがウヨウヨいるというのだから、このままで…
山際大臣(経済再生担当)がテレビに出てくると、スイッチを切るか、スリッパを投げつけるかのどちらかだ――私の周辺にはこんな過激な年寄り連中が多い。スリッパの代わりに雑巾を投げつける奴もいる。家人にたしなめられて最近は止めたと聞くが、それでは気…
市民と野党共闘の会議の席上で、ある学者が岸田首相の現状を「野壺にはまった状態」と表現したという。言い得て妙な発言だ。私は田舎育ちなので「野壺」のことはよく知っているが、要するに「肥溜め(こえだめ)」のことだ。と言っても、都会育ちの人にはよ…
前回に引き続き、メディア各紙の世論調査の動きをみよう。9月19日発表の毎日新聞と日経新聞の世論調査には共通した傾向が見られる。第1は、内閣支持率が2021年10月の政権発足後最低に落ち込んだこと。第2は、内閣支持率と自民党支持率がリンクして下落してい…
9月に入ってから、各メディアの世論調査が注目を集めている。12日発表のNHK世論調査、13日の朝日新聞調査、そして15日の時事通信調査が相次いで内閣支持率の〝急落〟を報じたからである。一般的に言って、内閣支持率が下がることはそれほど珍しくないが、…
先日、私の携帯電話に突然「非通知」の知らせが届いた。普段なら応答しないのだがたまたま開いてみたら、なんと「解散総選挙」についての世論調査なのである。形式は、例の如く「選挙に関心はあるか」「投票に行くか」「支持政党はどこか」などの質問に対し…
毎日新聞が8月20、21の両日に実施した全国世論調査によると、岸田内閣の支持率は7月16、17日の前回調査52%から16ポイント下落して36%になり、昨年10月の内閣発足以降で最低となった。不支持率は54%で前回37%より17ポイント増加した。毎日新聞の内閣支持…
8月2日の「しんぶん赤旗」を読んだ感想を述べたい。年老いた3人の酒飲み仲間が懇親会を兼ねて集まり、参院選の結果について忌憚のない意見交換をした。大手紙数紙も互いに持ち寄っての合同会議だから、多多ますます弁ずの次第と相成った。それぞれが思い思い…
6月20日以降、拙ブログは事実上「開店休業」状態だった。連載中の原稿の締め切りが迫っていたこと、阪神淡路大震災の「新長田再開発事業」に関する検証報告のフォローに追われていたこと、〝灼熱地獄〟の京都の暑さに身体が対応できずダウンしたことなど、理…
2022年6月15分、第208回通常国会が閉会した。各紙の見出しは驚くほど似通ったものだった。 〇日本経済新聞(6月15日)、「国会、異例の与党ベース、政府提出法案 26年ぶり全て成立へ」「会期中 内閣支持は上昇、決め手欠く野党、『対決型』控える」 〇朝日新…
参院選が近づくにつれて、全国注目の京都選挙区では最近、各党の宣伝カーがしきりに走るようになった。私が住む衆院選京都3区(京都市伏見区)では、昨年の衆院選で共産が不可解にも候補擁立を見送り、立憲の泉健太氏が楽々と当選した。聞けば、京都1区での…
2020年参院選公示まで1カ月、日経新聞(5月22日)は「1人区、野党競合3分の2」「調整不調、維新も台頭」との見出しのもとに、次のような情勢を伝えた。 ――参院選の公示日となる見通しの6月22日まで1カ月に迫った。全国32ある改選定数1の「1人区」のおよそ3分…
マスメディアの注目を一身に集めた連合初の女性会長、芳野友子氏の素顔が次第に明らかになってきている。毎日新聞の大型連載記事(5月4~7日)〝労組分断〟は、大手紙では初めて本格的な調査報道に基づく政治記事であり、芳野氏が起用された背景とその後の行…
参院選京都選挙区にある私の家には、このところ維新のビラがよく入るようになった。これに危機感を覚えたのか、立憲公認候補の福山哲郎参院議員のビラも時々入るようになった。これに対して自民と共産のビラやチラシはあまり目につかない。各政党の運動量を…
ロシアによるウクライナ侵攻が日々加速する中で、メディア空間はウクライナ一色に染まったままだ。連日連夜ウクライナの惨状が目の前に映し出されれば、誰もが不安にさいなまれ焦燥感に駆られるのは当然のことだ。しかし、安倍元首相のように情勢に付け込ん…
2022年度当初予算が3月22日に成立した。一般会計の歳出規模は過去最大の107兆円超、それでいてほとんど論戦らしい論戦もないままに戦後4番目の速さでの成立となった。野党第1党の立憲民主党が予算追及のイニシアチィブを取れず、しかも「盟友」の国民民主党…
小さな記事だったが、2022年2月26日付の日経新聞に〝国家レベルの労使協調路線〟が着々と加速していることを窺わせる記事が載った。「自民、連合との協調明記、運動方針案 参院選にらみ接近」というもの。そこには「自民党と連合をめぐる最近の動き」が時系…
昨年11月末、立憲民主党代表に選出された泉健太氏の動きがさっぱり見えない。共産党との選挙協力は「白紙」だと言いながら、その一方で参院選での「野党候補の一本化」は進めると言う。共産との選挙協力を白紙にすれば、参院選での野党候補の一本化などあり…
昨年10月の衆院選を前に、各紙は一斉に日本の年収や平均賃金の現状を取り上げた。日本経済新聞(2021年10月16日)は、1面トップで「日本の年収、30年横ばい」と以下のように報じた。 「衆院選(31日投開票)に向けた論戦が本格的に始まった。経済政策での重…
毎日がまるで物理学の教科書を読んでいるような感じで時間が過ぎていく。「デルタ」だの「オミクロン」だの、ギリシャ語のアルファベットが世上に溢れているからだ。こんな言葉を毎日聞かされると、日本中が新型コロナウイルスのパンデミックに翻弄されてい…