2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

安倍内閣支持率の転換点(支持>不支持→不支持>支持)がまもなく訪れようとしている、国民世論の節目が「アベノミクス期待」から「安保法案反対」へ変わり始めた、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(3)、橋下維新の策略と手法を考える(その41)

安倍政権がとりわけ重視する2つのデータがある。日経平均株価と内閣支持率だ。一般的に言って、株価が上がり景気が良くなる(と感じる)と有権者の政府に対する評価が高まり、内閣支持率も上がるとされている。だが、実態はそれほど単純ではない。日経平均…

安倍政権における「言論弾圧」と「言論懐柔」は表裏一体だ、自民党勉強会・文化芸術懇談会における百田発言と安倍首相のマスメディア幹部との「会食」に思う、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(2)、橋下維新の策略と手法を考える(その40)

自民党の「文化芸術」懇話会ではいつもこんな物騒なことを懇談しているのだろうか。6月25日に党本部で開かれた自民党勉強会では、マスメディア関係者が「本当に言ったのかと、耳を疑うほどありえない発言だ」と言うほどの乱暴な議論が飛び交ったらしい。…

問答無用・強行一点張りの安倍政権の国会運営にも遂に赤信号が点滅し始めた、対維新の裏工作だけでは事態の打開が難しくなりつつある、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(1)、橋下維新の策略と手法を考える(その39)

自公両党は通常国会末を目前にして安保法案を成立させるため、国会会期を戦後最長の95日間延長することを6月22日衆院本会議で可決した。衆参両院での安保法案の強行採決を睨んだ会期設定であり、たとえ参院で採決にいたらなくても衆院の3分の2で再可…

「大阪の壊し屋」橋下維新が「日本の壊し屋」安倍政権に加担する理由と背景、「後は野となれ山となれ」の橋下政治の着地点が見えてきた、大阪都構想住民投票の意義と課題について(10)、橋下維新の策略と手法を考える(その38)

安倍首相、菅官房長官と維新顧問の橋下大阪市長、松井大阪府知事が6月14日夜、都内のホテルで(異例の長さの)3時間の夕食を共にしたという。実態は「夕食」とは名ばかりで、現在、安倍政権が苦慮している安保法制議案の今国会成立に向け、その打開方法…

橋下・維新大阪組の正体と役割は、安保法制議案の成立を助ける「安倍・菅側近グループ」として公然と行動することにある、大阪都構想住民投票の意義と課題について(9)、橋下維新の策略と手法を考える(その37)

すでに拙ブログでも述べたように、マスメディア各紙の論壇に登場する政治学者たちの論調は、都構想住民投票をもっぱら「大阪マター」に矮小化し、しかも投票結果に関する評価を曖昧にして「どっちもどっち論」に持ち込み、橋下専制政治を覆い隠す点で共通し…

覇権主義政治家・橋下氏を「戦国武将型民主主義」政治家に喩える論理的倒錯と知的劣化の極み、朝日新聞紙面審議会員・湯浅氏の愚論・俗論を読んで、大阪都構想住民投票の意義と課題について(8)、橋下維新の策略と手法を考える(その36)

2015年6月9日の朝日新聞、湯浅誠氏の「わたしの紙面批評」を読んでたまげた。住民投票で大阪維新の会提案の大阪都構想が否決されたことを受けて書かれた5月19日社説「橋下氏引退へ 議論なき独走の果て」及び天声人語「橋下氏の民主主義とは」に対し…

大阪都構想住民投票における賛否両論に対してあたかも「賛成=改革派」、「反対=守旧派」の如く扱うマスメディア論調は、小選挙区制導入時の「政治改革」キャンペーンと酷似している、大阪都構想住民投票の意義と課題について(7)、橋下維新の策略と手法を考える(その35)

マスメディア各紙の論壇に登場する政治学・行政学者の大阪都構想住民投票に関する論評は、多少の濃淡はあっても「『手段』ばかりが語られ、その手段を用いてどういう大阪にしたいのかという『目的』が語られなかった」(砂原庸介阪大準教授、毎日新聞、5月29…