2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧

北朝鮮(王朝)の3代世襲は可能か、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、番外編その1)

9月上旬に予定され、その後、何の説明もなく延期されていた北朝鮮の労働党代表会が、明日9月28日にピョンヤンで開かれるのだという。しかし日本のマスメディアは、尖閣諸島問題をめぐる中国の強硬姿勢に関する報道に忙殺されて、北朝鮮関係のニュースは…

北朝鮮訪問を通して感じたこと、思ったこと(3)、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、最終回)

ここ2、3日のテレビニュースは、ピョンヤンで労働党代表会のための準備が盛んに進められていると伝えている。だが、新義州一帯(シニジュ地区)の洪水被害と復旧状況についてはニュースらしいニュースがない。中国からの報道では、シニジュ地区の被害は極…

北朝鮮訪問を通して感じたこと、思ったこと(2)、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その14)

これは私の個人的観測にすぎないが、今年5月の中朝会談において、胡錦濤中国国家主席は、金正日総書記に対して「経済の改革開放政策を実行すること」(金日成のチュチエ思想を放棄して中国の経済援助を受け入れ、合弁企業化すること)、「集団指導体制を構…

北朝鮮訪問を通して感じたこと、思ったこと(1)、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その13)

もうそろそろ、この北朝鮮訪問記も終わりにしなければならない。基本的な蓄積もないままにこれ以上書くと、記述に誇張や誤りが出てくるおそれがあるからだ。そうでなくても、北朝鮮関係の情報は推測や憶測に基づくものが多い。北朝鮮自体が「秘密国家」なの…

北朝鮮の行方とその分岐点(2)、朝鮮族実業家との意見交換を通して、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その12)

I氏の話に対して、私の友人も同意見だった。北朝鮮が生き残るためには、現在の核開発を止めることが唯一の道だというのである。核開発と弾道ミサイル開発を止めれば、6カ国協議でもイニシャティブを取れるし、各国の経済制裁を解除して経済支援を期待する…

北朝鮮の行方とその分岐点(1)、朝鮮族実業家との意見交換を通して、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その11)

僅かな期間の訪問と一知半解の知識で北朝鮮の行方を論じることなど、大それたことは慎まなければならない。でも単なる旅行印象記に終わらないで、垣間見た現実を通して若干のコメントを表明する程度のことは許されるだろう。折しも北朝鮮労働党代表会が近く…

致命的な「まちなか観光」の不在、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その10)

ピョンヤン市内の観光資源があまりにも金日成一色に染まっていることを意識してか、最近では少しずつ「地方観光」にもレパートリーが広がってきているようだ。かって外国人が立ち入ることができる都市は、ピョンヤン・開城・羅新などの一部地域に限られてい…

時代錯誤で化石的ともいえる北朝鮮観光政策の矛盾、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その9)

歴史的にみれば、観光旅行は信仰する場所(聖地)への巡礼や参詣に起源があるとされている。キリスト教の発祥地であるベツヘレムやエルサレム、イスラム教のメッカなどへの巡礼は、敬虔な信徒・信者にとっては生涯をかける大事業であったし、今も変わらない…

ガイドの熱意と体制的制約との間の北朝鮮観光の大きなギャップ、(近くて遠い国、北朝鮮への訪問、その8)

実際の観光を始めてみて、今回の北朝鮮訪問で一緒に行くはずになっていた国際経験の豊富な記者ОBが、直前になって「お仕着せのコースなどクソ面白くもないよ!」といってキャンセルした理由がよくわかった。それは北朝鮮観光における「定番コース」のことを…