2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

大阪を「経済空間」としか見ない「政治・行政学者」たちの奇妙な論理、「脱政治」的論評は橋下政治の悪行を脱色して忘却させる、大阪都構想住民投票の意義と課題について(6)、橋下維新の策略と手法を考える(その34)

各紙の論壇やオピニオン欄を読んでいつも思うことは、政治を論じなければならない政治学者(行政学者)が真正面から政治を論じないことだ。私自身が政治学者ではないので余計にそう思うのかもしれないが、政治を研究対象にするのであればもう少し真面目に政…

橋下府市政の7年半を総括する本格的な「橋下政治を総浚え(そうざらえ)するシンポジウム」の開催が必要だ、大阪都構想住民投票結果に関する浅薄な論評は「橋下復活」の舞台を用意するだけだ、大阪都構想住民投票の意義と課題について(5)、橋下維新の策略と手法を考える(その33)

朝日新聞の論壇子が言う如く、大阪都構想住民投票に関する本格的な論評はこれから始まるのだろう。だが忘れてならないことは、「橋下政治とはいったい何だったのか」という点をしっかり押さえないと、都構想住民投票の評価はよくて「どっちもどっち」、悪く…

橋下大阪市長の「引退」表明は、大阪府市政7年半の悪行を“リセット”(ご破産)するための大芝居だった、テレビ局仕立ての復活作戦が着々と進んでいる、大阪都構想住民投票の意義と課題について(4)、橋下維新の策略と手法を考える(その32)

橋下市長の「引退」表明以来、マスメディア各紙からは橋下氏の動向や都構想住民投票に関する記事がぱったりと消えた。朝日新聞の論壇委員会では議論が行われたらしいが、論壇時評としては皆無で紙面には空虚感が漂う。担当者は、「今月発売の各誌は、住民投…

都構想住民投票だけでは維新の消長を判断できない、次期「大阪ダブル選挙」が維新の命運を決するだろう、大阪都構想住民投票の意義と課題について(3)、橋下維新の策略と手法を考える(その31)

拙ブログに対して、前回に倍するコメントをいただいた。それも常連氏だけではなく新参氏からのコメントも相当多かった。ありがたいことだ。それに、いただいたコメントは多様な知見に富んでいる。大阪が都市形成のうえでも社会階層のうえでも、如何に複雑な…

大阪維新の会の固定票は「30万余り」ではなく「3割余り」もあるのはなぜか、それは特殊大阪的現象なのか、それとも全国的一般現象の先触れなのか、大阪都構想住民投票の意義と課題について(2)、橋下維新の策略と手法を考える(その30)

各位から積極的かつ多彩なコメントをいただき感激している。政治学者でもない私のブログは一知半解を免れないが、こうした各位のコメントで補強していただくと幾らかは分析の手がかりも見えてくる。以下、各位のコメントから受けた示唆を参考にして、私なり…

大阪都構想住民投票は歴史的勝利にもかかわらず「薄氷を踏む大接戦」だった、なぜ大阪維新は70万近い賛成票を獲得したのか、この点を解明しなければ大阪市政は一歩も前へ進めない、各位の忌憚のないコメントを期待する、大阪都構想住民投票の意義と課題について(1)、橋下維新の策略と手法を考える(その29)

大阪都構想住民投票の当日、私はニュースの受信圏から遠くはなれた場所にいて開票速報を的確に把握できない状態にあった。やっと全体状況を理解できたのは投開票日の翌朝、5月18日午前5時のNHKニュースを見たときのことだ。一瞬、安堵したものの、1…

維新外人部隊の大量投入は却って大阪市民の反発を買う、橋下氏は堺市長選の失敗をまたもや繰り返すのか、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(10)、橋下維新の策略と手法を考える(その28)

大阪都構想の住民投票を1週間後に控えた各紙の5月11日世論調査は、維新内部においても相当深刻に受け止められているらしい。なにしろ数億円もの巨額の宣伝費を投じてプロパガンダを展開してきたにもかかわらず、それがまったく「宣伝効果」を挙げていな…

柳の下に二匹目の泥鰌(どじょう)はいない、大阪都構想住民投票に「一か八か」を賭けた橋下市長は辞めるしかない、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(9)、橋下維新の策略と手法を考える(その27)

大阪都構想住民投票を1週間後に控えた5月9、10日の両日、各社一斉に世論調査が行われた。結果はいずれも反対が賛成を上回っているものの伯仲しており、終盤の情勢次第では逆転もあり得るとの予測だ。終盤になっても賛否が依然として伯仲していることに…

大阪都構想住民投票の終盤戦になって流言飛語が飛び交うようになった、誰が飛ばしているのか知らないが、「泥仕合」にならない冷静な議論と判断が必要だ、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(8)、橋下維新の策略と手法を考える(その26)

前々回頃から、拙ブログに対して多くのコメントが寄せられるようになった。東京の常連(辛口)氏や関西の方々からの反応も多くなり、それに創価学会員の方からも時折率直なコメントがやってくる。都構想の住民投票が終盤に差し掛かり、地元大阪はもとより全…

大阪都構想住民投票の投票率が上がりそうだ、市民の間では「なんとなく?」が「とんでもない!」に変わり始めたのではないか、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(7)、橋下維新の策略と手法を考える(その25)

4月28日から始まった19日間にわたる都構想住民投票が折り返し点を迎えた。大阪市選管によると、期日前投票は6日間で8万人(1日平均1万3千人)を超えたという。2011年の大阪府知事・市長ダブル選挙のときの期日前投票が6日間で5万人(同8千…

大阪都構想住民投票へ市民の関心が飛躍的に高まってきている、テレビ討論が橋下市長の素顔を暴きはじめた、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(6)、橋下維新の策略と手法を考える(その24)

このところ、大阪都構想に関するマスメディアの報道姿勢に少し変化を感じる。典型的なのはテレビ討論の形式が変わったことで、かっては橋下氏の言いたい放題だったのが、最近では発言時間を決めて賛成・反対の意見を公平に聞くようになった。このことは報道…