閑話休題

閑話休題、東日本大震災における「復旧復興計画点検調査」のためしばらく不在します

大阪ダブル選挙以来、その後の情勢を橋下氏を中心にしていろんな角度から追いかけてきた。橋下氏の特異なキャラクター、一貫しない大阪維新の会の政治スタンス、橋下主義(ハシズム)をめぐるマスメディアの論調、橋下新党の思惑と政界再編などについてであ…

「井手天皇」を引きずり出した検察審査会、(閑話休題、その2)

JR西日本福知山線脱線事故の解明のカギを握っているのは、いうまでもなく「井手天皇」こと、元社長・会長・相談役を13年間にわたって歴任した井手正敬氏であろう。井手氏は、国鉄民営化を強行した「3人組」の1人であり、国鉄時代には国労(国鉄労働組合)を…

JR西日本福知山線の脱線事故から5年、遺族・浅野弥三一氏の願い、(閑話休題、その1)

「閑話休題」というには、JR福知山線脱線事故は余りにも重すぎるテーマである。でも長年の友人であり、犠牲者の遺族である浅野弥三一氏から小冊子が届けられ、そのなかに氏の特別寄稿、「JR西日本の安全再構築の願い」が掲載されているとあれば、何をさてお…

朝日の読売・日経化、普天間基地移設問題をめぐって、(閑話休題、その3)

「日米関係の基礎は安保条約であり、日本が基地を提供するのは不可欠の条件である。(普天間基地の)移設問題はその重要な一環だ。この基本認識では日米に大きな違いはあるまい。米側が既存の合意の実施を求めるのは、米国の立場としては当然だろう。」 「普…

「事業仕分け」の政治的背景、政治資金疑惑と普天間基地移転問題の行き詰まり、(閑話休題、その2)

なぜ「事業仕分け」がかくも盛大に演出されたのか。私の考えるその理由と背景は、鳩山政権の抱える2つの爆弾を封じるための「煙幕」を張ることだったというものだ。いうまでもなく2つの爆弾とは、鳩山首相自身の政治資金疑惑と普天間基地移転問題である。 …

「人の予算」をぶった切ったお雇い仕分け人によるコストカット劇場、(閑話休題、その1)

この間の政治舞台は、もっぱら「事業仕分け」をめぐって回った。その結果、鳩山内閣の仕事ぶりに対する評価は、「行政の無駄遣い削減への取り組み」への評価がこの1カ月で10%も上がって70%に達した。なかでも「事業仕分け」に対する評価は75%とい…

竹中平蔵君、僕は間違えた、(閑話休題、その5)

ふだん『文芸春秋』はあまり読まないが、しかし芥川賞受賞作品が掲載される特別号だけはほぼ毎年読んでいる。「小説音痴」の私にとって、目下注目されている作品を知る上での数少ない機会だからだ。今年も2009年3月特別号には、芥川賞受賞作品が全文掲…

『黒田達雄建築作品集』に想う、そして神戸、(閑話休題、その4)

季節の分け目の「節分」が終わったせいか、このところ陽ざしの眩しさを感じる。近所の植木屋さんの苗圃からは、例年のように蝋梅のかすかな芳香が漂うようになった。それに紅白梅の小枝の蕾が日に日に膨らんでいくのを見ると、春の訪れが間近に迫っているよ…

『橋下「大阪改革」の正体』(講談社)をベストセラーに、(閑話休題、その3)

橋下大阪府知事が就任してから間もなく1年目を迎える。最近の新聞・テレビなどの世論調査では支持率が軒並み70%前後、なかには80%を超えるものもあるという。まさか「テレビ芸人」と「知事」の見分けがつかないからではないだろうが、やっていることは…

阪神・淡路大震災ウィークを終わって、(閑話休題、その2)

オバマ米大統領の就任式に関するニュースが、いま大洪水のように世界中に溢れ返っている。それだけのニュース価値がある超大イベントだから当然と言えば当然と言えようが、しかし率直に言って、今の私にはこの出来事を世界情勢の中でどのように位置付けてい…

ノーベル賞受賞者の群像、(閑話休題、その1)

この間、「大きな物語」ばかりを追っかけてきた。ふと気が付くと、身辺には面白くて大事なことがいっぱい起こっているというのに、ほとんど何も書いていない。それほど時代が風雲急を告げているということでもあるが、でも同じテーマばかりを書き続けている…