2018-01-01から1年間の記事一覧

【番外編】旧満洲第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京都大学に求める運動について、大学・研究機関における軍事研究を阻止するために

さる4月2日、京都大学の大学記者室において「満州第731部隊軍医将校の学位授与の検証を京大に求める会」の記者会見が行われた。趣旨説明は、会の事務局長を務める西山勝夫(滋賀医大名誉教授)が行い、共同代表の鰺坂真(関大・同)、池内了(名大・同…

「大山鳴動してトカゲ(の尻尾)1匹」、されど国民の疑いは晴れない、佐川氏の答弁拒否は「安倍案件」の闇の深さを物語る、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その110)

3月27日、衆参両院での佐川証人喚問の様子を逐一テレビ中継で見た。喚問は、参院の金子委員長の尋問からはじまり、委員長から決裁文書の改ざんを「知っていたのか」「誰が、いつ、どのような動機で行ったのか」と問われると、佐川氏は「私は現在、捜査を…

安倍退陣包囲網がますます狭まってきた、首相が弁明すればするほど国民の不信感は高まる世論構造が定着している、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(22)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その109)

3月19日の参院予算委員会、国会審議のテレビ中継に1日中に釘付けになった。好んで見たわけではない。むしろ、苦痛に耐えて座っていたと言った方がいいかもしれない。だが、午前中の与党議員2人(メディア出身のタカ派議員)のえげつない質問で、安倍政…

内閣支持率は釣瓶落としだ、安倍首相に残された道は内閣総辞職しかない、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(21)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その108)

今日3月19日、参院予算委員会で森友文書改ざん問題の集中審議が行われる。野党各派がどのような論戦で挑むか、安倍首相や麻生財務相らがどのように答弁するか、国民注視の中での国会審議がいよいよ最終盤を迎えることになる。NHKのテレビ中継も行われ…

安倍首相は麻生財務相の頚(くび)を切れない、野垂れ死にするだけだ、首相のウソを閣僚が尻拭いする言われはない、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(20)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その107)

3月12日は1日中、午前から夕方までメディア各社の電子版ニュースから目が離せなかった。まるで「連続ドラマ」のように、これでもかこれでもかとばかりに次から次へと新しいニュースが飛び込んでくる。各社が総力を挙げて取材し、全力で国民に向けて情報…

この国は土台(大企業)から中枢(政府)まで腐っている、佐川国税庁長官辞任は森友疑惑の「幕引き」ではなく、安倍内閣総辞職の「幕開け」なのだ、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(18)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その105)

この数日間、日本資本主義の腐朽と退廃を象徴するような大企業トップと政府高級官僚の辞任が相次いでいる。3月6日には川崎神戸製鋼社長が品質データ改ざんの責任を問われて辞任、9日には森友疑惑隠蔽の中心人物、佐川国税庁長官が世論の批判に耐えきれず…

森友学園との交渉に当たっていた近畿財務局職員(上席国有財産管理官)が自殺、安倍政権の国政私物化がついに犠牲者を生み出した、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(17)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その104)

1週間前の3月2日、朝日新聞の1面トップに「森友文書 書き換えの疑い、財務省、問題発覚後か、交渉経過など複数個所」とのスクープ記事が掲載された。財務省が森友学園との国有地取引の際に作成した決裁文書の内容と、昨年2月の問題発覚後に国会議員らに…

春一番の嵐で裁量労働拡大が挫折、安倍政権に立ちはだかる世論の壁、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(16)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その103)

暦が春の季節に変わった3月1日、前日深夜からの「春一番」の嵐が国会に吹き荒れた。各紙朝刊は安倍首相が働き方改革関連法案から裁量労働制の対象拡大を削除する検討に入ったことを一斉に伝え、審議状況は一変した。それだけではない。「一転削除 政権打撃…

「市民と野党共闘をどう評価する」、京都で小さなシンポジウムが開かれた、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(15)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その102)

2月17日(土)の午後、京都市内で小さなシンポジウムが開かれた。テーマの1つは「市民と野党共闘をどう評価する」というもの。参加者は少人数ながらも全国(東京、浜松、名古屋、神戸、京都など)から集まり、各分野から多彩な議論が交わされた。私も最…

無理が通っても道理は引っ込まない、国会審議の中で次々と暴露される森友疑惑の真実、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(14)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その101)

おそらく国会審議が始まるまでは多寡を括っていたのだろう。森友・加計疑惑の追及は野党共闘の分断でこのまま沈静化する、もうこれ以上の新しい材料は出てこない、従来通りの答弁を繰り返していればそのうちに時間が過ぎていく、内閣支持率も上向いているな…

国民に説明できない野党再々編の破綻、大義なき民進・希望の統一会派協議が明らかにしたもの、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(13)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その100)

民進、希望両党は1月17日、双方の執行部間で進めていた統一会派結成を断念した(というよりは、白紙撤回に追い込まれた)。民進は両議員総会で異論が続出して了承が得られず、これを受けて希望も協議の打ち切りを決定した。民進・希望両党を軸とする野党第1…

希望・立民・民進3党間の違いはなにか、共通点はどこか、3党京都府連会長のインタビュー発言を分析する、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(12)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その99)

前回は、希望・立民・民進3党の京都府連会長の発言(抜粋要約)を紹介した。言っていることをそのまま信じていいのか、疑った方がいいのか、あれこれ考えたが、公党の代表が新聞社の年頭インタビューで嘘を言ったら大変なことになる...と思い直してその…

民進党解体劇のお膝元京都、希望・立民・民進の〝三すくみ状態〟を分析する(1)、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(11)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その98)

京都新聞は、昨年暮れの前原民進党前代表の独占インタビューに引き続き、今年に入ってから各党代表に「安倍1強政治」に対する姿勢や対応のあり方などについてインタビュー記事の連載を始めた。連載は1月5日から12日までの計8回、自民党から京都党(地域…

『ねっとわーく京都』349号の新春特集は「視界不良で明けた2018年」だった、立憲民主を軸とした新野党共闘は成立するか(10)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その97)

京都の月刊誌『ねっとわーく京都』編集部の依頼で、新春特集の一環としてのインタビューに応じた。新春にふさわしいテーマを語りたいと思ったが、とてもそんな気持ちにはなれない。時代状況があまりにも暗すぎるからだ。そんなことで、テーマは「視界不良で…