2023-01-01から1年間の記事一覧

共産党の体質とイメージを変えるための若干の提案、機関紙赤旗に「討議欄」を設けてはどうか、共産党党首公選問題を考える(その13)、岸田内閣と野党共闘(48)

共産党の機関紙「しんぶん赤旗」の全盛期には、赤旗1紙で世の中のことが全てわかると言われていた。赤旗を購読すれば、他の新聞を読まなくても必要な情報が得られるという意味だろう。私は(乏しい家計をやりくりして)当時から各紙数部を購読して「読み比…

維新・国民新会派の結成で危うい立憲民主党の行方、衆参5補選、統一地方選挙後半戦の結果から(4)、共産党党首公選問題を考える(その12)、岸田内閣と野党共闘(47)

京都からは立憲民主党の幹部が多数出ている。泉健太代表(衆院京都3区)、山井和則国対委員長代行(同6区)、福山哲郎元幹事長(参院京都選挙区)などである。だから、その支えとなる地方議員が数多くいると思われているが、その数は驚くほど少ない。今回の…

〝政界再編の序曲〟は既に始まっている、京都では府議会で維新・国民、京都市議会では維新・京都・国民の合同会派が結成された、衆参5補選、統一地方選挙後半戦の結果から(3)、共産党党首公選問題を考える(その11)、岸田内閣と野党共闘(46)

統一地方選の波紋が全国に広がっている。京都では〝政界再編の序曲〟ともいうべき動きが早くも始まった。日本維新の会と国民民主党、地域政党京都党の3党の京都市議らが4月28日に記者会見し、京都市議会(定数67)で新会派「維新・京都・国民市会議員団」(1…

〝旧いままの共産党〟では21世紀に生き残れない、衆参5補選、統一地方選挙後半戦の結果から(2)、共産党党首公選問題を考える(その10)、岸田内閣と野党共闘(45)

冒頭に、京都市内で開かれた選挙報告集会での渡辺京都府委員会委員長の発言を紹介しよう。京都新聞(4月26日)が伝えたのは、「京都の共産、トップが『異例』の謝罪、統一地方選で歴史的大敗、京都市長選どう挑む」という見出しの選挙総括シリーズの記事だ(…

維新のキャッチコピー〝旧い政治を変える〟に呑み込まれた統一地方選挙、衆参5補選、統一地方選挙後半戦の結果から(1)、共産党党首公選問題を考える(その9)、岸田内閣と野党共闘(44)

今回の統一地方選の際立った特徴は、投票率が過去最低水準に落ち込んだことだ。総務省が発表した平均投票率は、前半戦では9知事選46.78%、41道府県議選41.85%、6政令市長選46.61%、17政令市議選41.77%でいずれも過去最低を記録し、有権者の過半数が投票…

〝解党的出直し〟を迫られている共産党、統一地方選挙前半戦の結果を見て(2)、共産党党首公選問題を考える(その8)、岸田内閣と野党共闘(43)

今回の統一地方選に関するさまざまな分析のなかで、朝日新聞(4月11日)の解説記事に興味を引かれた。「維新伸長、各党に危機感」と題する一連の記事の中で、自民党が統一地方選前半戦の結果をどのように評価しているか、党内の見解をいろんな角度から分析し…

「維新の独り勝ち」「共産の独り負け」だった、統一地方選挙前半戦の結果を見て(1)、共産党党首公選問題を考える(その7)、岸田内閣と野党共闘(42)

統一地方選挙前半戦の投開票日(4月9日)、テレビ報道は「維新一色」に染まった。とりわけ関西では、大阪府知事・大阪市長ダブル選挙と奈良県知事選に維新が勝利(圧勝)したこともあって、報道の大半が維新に独占される始末。これでは、後半戦も維新の躍進…

「130%の党づくり」は〝目標〟なのか、それとも〝ノルマ〟なのか、共産党党首公選問題を考える(その6)、岸田内閣と野党共闘(41)

党員10万人増、赤旗読者30万人増(いずれも死亡者数、離党者数を除く純増分)を目標とする「130%の党づくり」が提起されたのは、第28回党大会(2020年1月)のことであり、党創立100周年(2022年7月)までが期限だった。しかし、創立100周年直後に開かれた第…

減り続ける原因を分析しないで、拡大ばかりを唱える「130%の党づくり」は完全に破綻している、共産党党首公選問題を考える(その5)、岸田内閣と野党共闘(40)

共産党機関紙「赤旗」は連日、2024年1月の第29回党大会に備えて「130%の党づくり」を訴えている。「特別期間」を設けて拡大目標を設定し、その達成率を毎月報告させて党員や支持者を叱咤激励するやり方だ。今年1月に採択された「『130%の党』をつくるため…

全ての下部組織に「返事」を求める党中央の「手紙」が〝民主的運営〟の体現と言えるのか、共産党党首公選問題を考える(その4)、岸田内閣と野党共闘(39)

一般的にいって、手紙とは「用事などを書いて他人に送る文書、書簡」(国語辞典)だと解されている。受け取った手紙に対して返事を書くか書かないかは、個人の自由であり任意であって強制されるべきものではない。手紙は個人の自由意思に基づくコミュニケー…

社会は〝団結=行動の統一〟を生み出すことができないのか、土井洋彦書記局次長の「一部の疑問に答えて」について、共産党党首公選問題を考える(その3)、岸田内閣と野党共闘(38)

このところ、少し共産党機関紙「赤旗」の論調が変わってきたのかもしれない。2月25日付けの「政党のあり方と社会のあり方の関係を考える、一部の疑問に答えて」と題する土井書記局次長論文を読んでそう思った。冒頭の一節がそうだ。 ――党の規約を無視した行…

ピタリと止んだ共産党機関紙「赤旗」の〝松竹除名問題キャンペーン〟「撃ち方止め!」との号令が天から下ったからか、共産党党首公選問題を考える(その2)、岸田内閣と野党共闘(37)

松竹伸幸氏の『シン・日本共産党宣言、ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由』(文春新書)が1月19日に刊行されて以来、共産党が機関紙「赤旗」で(機関銃のように)連日繰り広げてきた〝松竹除名問題キャンペーン“がこのところピタリと止んでいる。2月18…

政党は国民と市民社会の中に存在している、別世界にいるのではない、共産党党首公選問題を考える(その1)、岸田内閣と野党共闘(36)

京都はいま大揺れに揺れている。志位共産党委員長に対する異議申し立てをした松竹伸幸氏と鈴木元氏の二人がいずれも京都ゆかりの人物であるからだ。京都は「大学のまち」であり、蜷川府政の伝統もあってリベラルな知識人が多い。かく言う私もその1人であり、…

トヨタ社長、豊田章男氏(66歳)から佐藤恒治氏(53歳)へサプライズ交代人事、志位和夫共産党委員長(68歳)はこの事態をどう受け止めるのだろうか、「岸田降ろし」が起こらない理由(4)、岸田内閣と野党共闘(その35)

1月27日の各紙朝刊は、「トヨタ豊田社長交代、会長就任へ、53歳佐藤氏が昇格、トヨタ変革へ若返り」(朝日)、「トヨタ 社長交代、変革期に若返り」(毎日)、「豊田社長交代、『変革、自分には限界』」(日経)、「トヨタ 未来シフト、社長交代 トップ53歳…

日本維新の会の「二股膏薬路線」は、立憲民主党をだませても国民には通用しない、「岸田降ろし」が起こらない理由(3)、岸田内閣と野党共闘(その34)

1月23日から始まる通常国会を前に、日本維新の会と立憲民主党の「共闘」が注目されている。維新の遠藤、立憲の安住両国対委員長は1月12日、政府が打ち出した防衛費増額にともなう増税方針に反対する方針を確認し、23日召集の通常国会でも「共闘」路線を継続…

連合新年会の与野党幹部の揃い踏みは〝大政翼賛会〟への第一歩、「岸田降ろし」が起こらない理由(2)、岸田内閣と野党共闘(その33)

今年1月5日に開かれた連合の新年会には、岸田首相(自民党総裁)と松野官房長官が2年連続で出席し、山口公明党代表、泉立憲民主党代表、玉木国民民主党代表も顔をそろえた。連合の「天敵」である共産党と「身を切る改革」で自治労の反発を駈っている維新は…

大阪府知事選は〝自公維国保守大連立〟の先行モデルとなる、「岸田降ろし」が起こらない理由(1)、岸田内閣と野党共闘(その32)

2023年の新年を迎えてからもう10日も過ぎてしまった。何か書かなければと思いながら何も書けなかったのは、拙ブログの主題である野党共闘の行方がますます不透明になってきているからだ。最近の共産党機関紙「しんぶん赤旗」には、ここ数年間あれほど喧伝し…