2019-01-01から1年間の記事一覧
大阪政界の風向きは変わり目が早い。またこれに劣らず、有権者の心変わりも早いという。大阪ダブル選挙と統一地方選で「維新台風」が府下一円に吹き荒れたと思っていたら、今度は一転して丸山穂高衆院議員(維新、大阪19区選出)や長谷川豊氏(維新参院選比…
産経新聞が大阪維新を天まで持ち上げている「だけ」だと思っていたら、今度は全国紙全て(大阪本社版)が5月12日(日)朝刊の1面トップで、自公両党が維新に屈服し、大阪都構想の住民投票に対する態度を翻したことを伝える始末になった。ついこの前の大…
2019年5月7日、大阪維新は元府議・永藤氏を党公認の市長候補として擁立することを発表し、同氏が記者会見を行った。毎日新聞によると、当人は「市民の信頼を取り戻し、希望の持てる堺の未来をつくっていきたい」と述べたという。「市民の信頼を取り戻…
5月4日の産経紙を読んでたまげた。橋下氏の単独インタビュー記事が大々的に掲載されているばかりか、その解説記事を1面トップに祭り上げ、真正面から政治再編と改憲を煽っているではないか。橋下氏といえば、大阪市長当時、大阪都構想住民投票に敗れてテ…
10連休最後の5月6日午後、堺市産業振興センター(南海・地下鉄御堂筋線、中百舌鳥駅の近く)で「市政を刷新し清潔な堺市政を取り戻す市民1000人委員会、スタートの集い」が開かれた。会場は100人規模程度のセミナー室だったが、倍以上の市民が詰…
前回でも指摘したが、衆院補選大阪12区の結果に関する共産党の総括には驚くばかりだ。それも選挙翌日の志位委員長の記者会見、中央委員会常任幹部会の声明、大阪府委員会の声明までほとんど同じ内容で統一されている。4月22日から25日にかけて、『赤旗…
統一地方選後半戦と沖縄・大阪衆院補選の結果が出た。統一地方選の結果については何れ論じるとして、今回は沖縄・大阪の2つの衆院補選に的を絞って考えてみたい。選挙結果についての各紙1面の見出しは「衆院補選 自民2敗(完敗)」というもので、いずれもが…
2019年4月7日の大阪ダブル選挙投開票日から1週間、選挙の全貌が次第に明らかになってきた。統一地方選の後半が控えているので各党の選挙総括はこれからだが、野党各派は総括作業に苦しむのではないか。それほど見事な負けっぷりであり、単なる負け惜しみの…
2019年4月7日投開票の大阪ダブル選挙で維新が圧勝した。それも知事選では約100万票、大阪市長選でも20万票近い大差をつけての圧勝だった。おまけに府議選では過半数を制し、大阪市議選でも過半数までにあと一歩に迫った。これで、大阪都構想に関する住民再投…
新元号が発表される予定の2019年4月1日、各紙朝刊(大阪本社版)は、読売新聞を除いて大阪ダブル選挙情勢調査(大阪府民・大阪市民対象、3月29~31日実施)の結果を大きく報じた。朝日・毎日両紙は一面トップで、府知事選・大阪市長選のいずれにおいても維新…
3月29日夜、大阪でたまたま研究会があった。京阪神の自治体OBが集まる研究会だ。折しも折、話題は自ずと大阪の「入れ替わりダブル選」に集中することになり、各方面から意見や情報が飛び交った。だが、「今度の選挙は情勢が混沌としていてなかなか形勢が読め…
松井知事が府議会で万博誘致を表明した頃(2014年9月)、大阪万博はまだ「夢物語」だった。ところが、都構想が住民投票で否決され(2015年5月)、橋下市長が辞任して維新が政治危機に陥ってからは、万博誘致は大阪維新が生き延びるための最大の政治懸案とな…
昨年暮れまでの大阪は「2025大阪万博」一色だった。大阪府民や大阪市民が別に浮かれていたわけではない。維新代表の松井府知事や吉村大阪市長が政治生命を賭けて誘致活動に奔走し、それを支援するマスメディアが大々的にキャンペーン活動を繰り広げてきたか…
吉田寮の行方についてはメディア各社も終始注目してきた(いる)。マスメディアだけではなく、フリージャーナリスト、映画製作者・写真家など映像関係者もそうだ。NHKテレビでは「ワンダーウォール」としてドラマ化されたし、民放のドキュメント番組でも…
2018年9月23日、吉田南キャンパス(旧教養部構内)の人間環境研究科大講義室で開催された公開審査会(意見交換会)には150人を超える関係者や市民が詰めかけ、メディア各社の注目の中で発表が始まった。大講義室前のロビーでは午前中からすでにポスターセッ…
「市民と考える吉田寮再生100年プロジェクト」の募集要項は、間違いなく歴史に残る文章だろう。心ある現役寮生と建築・まちづくりの専門家たちが協力して練り上げた呼びかけだから、市民の気持ちに届かないわけがない。前文は、「現存する日本最古の木造学生…
私は、吉田寮が抱える最大の問題が「閉鎖性」にあると考えている。しかし、この問題は極めて根深いものがあり、一朝一夕には解決できない性格のものだ。吉田寮自治会は、ことあるごとに「寮生自治」「自主管理」を強調する。全ての問題を寮生が自主的に解決…
改装なったばかりの真新しい建物がある日突然一面の落書きによって汚されたとしたら、社会はいったいどう反応するだろうか。普通の市民なら器物損壊罪で落書きした当人を訴えるのが自然だろう。誰がやったのかわからなくとも氏名不詳で訴えることができる。…
今から振り返ってみると、大学側にはどうやら吉田寮の保存計画などまったく眼中になかったようだ。1997年から2001年にかけて発行された『京都大学百年史』全8冊の中で、大学キャンパス内の建築物について触れているのは『総説編』(第8章、京都大…
「舎友会」という吉田寮の同窓会組織がある。1950年代後半から1960年代前半に寮生活を共にした超高齢者集団の集いである。毎年2回、定期的に会合を開く。1月は新年会、6月は寮母さんの追悼会だ。年々少しずつ参加者が減っていくが、それでも毎回20人前後の参…
周知の如く、欧米の伝統的大学では寄宿舎がカレッジの中核に位置づけられ、教師と学生が生活を共にするコミュニティ空間として継承されてきた。寄宿舎は、教室、講堂、図書館、実験室などと共に高等教育にとって不可欠な教育施設の一環であり、寄宿舎のない…
参院選京都選挙区の立憲民主党と国民民主党の候補者が並立する中で、国民民主党関係者や連合京都はもとより、メディアの間でも両党候補の「共倒れ」の可能性が囁かれている。連合京都会長は昨年10月に国民候補の推薦を機関決定しているにもかかわらず、1…
連合が立憲民主党(立民)と国民民主党(国民)に対して、次期参院選に向けた連携の覚書を交わすための折衝を続けていたちょうどその頃、毎日新聞(京都版)は10月24日、「国民 前原氏秘書擁立へ、参院選 立民との調整決裂」と立民・国民両党の決裂をす…
連合は昨年10月10日、立憲民主党、国民民主党と2019年参院選に向けた連携の覚書を交わし、11月30日には両党それぞれと同内容の政策協定を締結した。朝日新聞(2018年10月12日)によれば、覚書の要点は以下のようなものだ。 (1)立憲民主党、国…
今年4月の統一地方選と夏の参院選を真近に控えているというのに、野党共闘がいっこうに進まない。近く野党間の話し合いが持たれるというが、同床異夢もいいところだから誰もすんなりと話がまとまるなどとは思っていないだろう。このままでいくと安倍政権の…