2016-01-01から1年間の記事一覧

民主党と維新の党が合流して新党「民進党」が3月27日結成された、なのに「民進党」が国民から期待されないのはなぜか、それは野党共闘で曖昧な態度をとり、安倍政権に本気で対決する気がないからだ、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その17)

民主、維新両党が合流する新党「民進党」の結党大会が3月27日に都内で開かれた。新党には両党のほか無所属など5人も加わり、国会議員156人(衆院96人、参院60人)を擁する最大野党となった。代表に選出された岡田氏は、民進党の結党は「政権交代…

北海道5区・京都3区の衆院両補選ははたして「民共協力」の代表的構図なのか、日経新聞の的外れな観測記事(3月20日)を批判する、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その16)

4月12日告示、24日投開票の北海道5区・京都3区の衆院ダブル補選は全国注目の的だ。これが通常の補選なら関心はせいぜい地元範囲に限られるが、しかし今年は7月に参院選を控えており、しかも衆参ダブル選になる公算が大きいので、両補選はその前哨戦…

衆院京都3区補欠選挙は記録的な低投票率になるだろう、有権者を馬鹿にした民主党京都府連の党利党略選挙は厳しい審判を受けなければならない、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その15)

衆院京都3区では来月24日に補欠選挙が行われる。言わずと知れた自民党宮崎衆院議員が、週間文春にセックス・スキャンダルを暴かれ辞任したからだ。地元有権者の1人(私のこと)としてはそれだけでも恥ずかしいのに、今度の補欠選挙がそれにも増して「訳…

安倍首相の改憲姿勢に対して世論の「改憲抑止バネ」が利き始めた、「保育園落ちた!」の匿名ブログによって「1億総活躍社会」の底が割れた、アベノミクス不況で安倍政権の権力基盤が揺らいでいる、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その14)

日本世論調査会の「憲法に関する全国面接世論調査」(2016年2月27〜28日実施)が発表された(京都新聞2016年3月13日)。どうやら強気一本の安倍政権の政治姿勢に対して、国民の間から反撃の狼煙(のろし)が上がりはじめたようだ。来る参院選(衆参ダブル選…

安倍政権を直撃するブログ「保育所落ちた日本死ね!!!」、安保法制反対だけでないもうひとつの世論が日本を揺るがし始めた、政治行動の「見える化」が進んでいる、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その13)

いま話題の「保育所落ちた、日本死ね!!!」のブログを原文で初めて読んだ。その前に2月29日の国会中継でこのブログをめぐる安倍首相と民主党女性議員との激しい論戦を見たのが切っ掛けだ。原文を知りたくてインターネットで検索したら、もうネット上で…

市民に背を向ける政党に果たして野党共闘を呼びかける意味があるのか、「連帯兵庫みなせん」世話人会の議論を聞いて、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その12)

「連帯兵庫みなせん」の第1回世話人会が2月23日に須磨公園近くのコミュニティセンターで開かれた。世話人の一人である私も出席を予定していたが、京都で大流行のインフルエンザにつかまり、残念ながら会議に参加できなかった。世話人会の模様はその後詳…

2016年2月14日の「野党共闘を求める(兵庫)市民・政党討論集会」の席上で、「中央での野党間協議が進んでいないので協議には応じられない」「次回からは討論集会に参加しない」と野党協力を拒否した日本共産党兵庫県委員会の頑迷な態度は参加者の激しい怒りと嘲笑を買った、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その11)

京都市長選では野党協力など「どこ吹く風」だった。おまけに宮崎自民党衆院議員(京都3区選出)の「不適切行為」による議員辞職もあって、京都では4月24日に行われる衆院補欠選挙を前に目下てんやわんやの大騒ぎだ。同じ日に補欠選挙が行われる北海道5…

京都市長選に“泥”を塗った自民党・宮崎謙介衆院議員(京都3区選出)の「不適切行為」、4月補欠選挙で自民党は候補擁立できるのか、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その10)

こんな聞くも汚らわしく忌まわしい不祥事は、出来ることなら書きたくなかった。これが他府県で起こったことなら、見向きもしなかったに違いない。しかし、京都3区は私が在住している伏見区だから、自宅周辺の自民党掲示板には宮崎氏のポスターが至る所に張…

選挙で本気で勝(かち)にいかない政党は有権者に信用されない、京都市長選を参院選の前哨戦(党派選挙)にしたのが本田陣営の最大の失敗だった、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その9)

今回の京都市長選を論じるにあたって、なぜ私が前回および前々回の市長選の話をするかというと、政策以前の問題として、市長選に臨む政党の姿勢(本気で勝つつもりがあるのか、それとも市長選を党派選挙に利用しているだけなのか)が有権者に鋭く問われてい…

2016年京都市長選の結果を、産経新聞は「『憲法市長』響かず、共産系候補惨敗」と報じた、なぜ共産系候補はダブルスコアで破れたのか、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その8)

2016年2月7日投開票の京都市長選は、現職の非共産系統一候補、門川大作氏(65歳、自民・民主・公明・社民府連推薦)が25.5万票(得票率64%)、本田久美子氏(66歳、共産推薦)が12.9万票(同32%)で、門川氏が本田氏をダブルスコア…

野党選挙協力なんて「どこ吹く風」、国政選挙並みの京都市長選では自民、公明、民主、社民各党が「反共統一戦線」を組んで現職候補を支援している、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その7)

2016年京都市長選の投開票日が2月7日に迫った。3選を目指す現職の門川大作氏(65歳、自民、民主、公明、社民府連推薦)、新人で元市教組委員長の本田久美子氏(66歳、共産推薦)、元京都府議の三上隆氏(85歳)の3氏が立候補している。一時、…

「政治とカネ」に対する国民世論の劣化が著しい。「甘利口利き収賄疑惑」なんてどこにもあることだ、政治家なら誰もがやっていることだ―――、こんな「モラルハザード」が国民を覆っているのではないか、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その6)

2016年2月2日の日経新聞は、「甘利氏金銭問題でも内閣支持率なぜか堅調」「電撃辞任奏功? 強い野党不在」と報じた。そんな背景には、甘利氏が「金銭授受疑惑(口利き収賄疑惑)」の幕引きを図るため経済財政再生相を辞任した後も、各紙世論調査の内閣…

「甘利口利き収賄疑惑」は本当に安倍政権への打撃になるか、野党分断と国民世論の劣化で安倍政権は危機を(十分に)乗り切れると踏んでいる、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その5)

2016年1月28日夕方、甘利経済再生相は内閣府で記者会見を開き、『週刊文春』が報じたUR(都市再生機構)に対する「口利き収賄疑惑」に関する一連の説明(釈明)を行った後、突如辞任を表明した。翌29日、各紙は数頁に亘る特集記事を組み、会見内…

このままだと、野党は参院選(衆参ダブル選)で大敗することになりかねない、政権批判層が野党選挙協力の不調で「受け皿」がなく漂流している、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その4)

この間続けて2つの世論調査を分析してきたが、11月25日発表の日経世論調査(1月22〜24日実施)および26日発表の産経世論調査(1月23、24日実施)の結果が出て改憲状況をめぐる国民の世論状況が改めて明らかになったような気がする。結論的に言えば、…

世論調査では回答が相対的に安定している質問と不安定な質問があるのだろう、夏の参院選で改憲議席が3分の2以上を占めることの是非は、まだ世論が定まっていない不安定な質問なのだ、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その3)

前回の拙ブログ以降、日本世論調査会の年末調査でなぜ「参院改憲議席3分の2以上」を是とする回答が多かったかをずっと考え続けてきた。納得できる結論を得ないまま呻吟していたところ、1月19日になって朝日新聞の世論調査(1月16、17両日実施)が出た…

日本世論調査会の「参院選全国面接世論調査」(2015年12月5,6日実施)の結果に驚いた、参院選で改憲議席が3分の2以上占めることへの賛成意見が過半数を占めているではないか、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その2)

全国の地方紙などが加盟する日本世論調査会が、昨年12月5、6両日に行った2016年夏の参院選に関する全国面接世論調査の結果が年明けに発表された(京都新聞、2016年1月5日)。通常、新聞社などマスメディアの世論調査は「RDD方式」(ランダムに電…

憂鬱な2016年の夜明け、新年早々から安倍首相の表情は猛々しい、このまま「改憲最短コース」を突っ走るのか、それともどこかで躓くのか、2016年参院選(衆参ダブル選)を迎えて(その1)

2016年の新年は元旦から透き通るような晴天に恵まれた。それも1日や2日のことではない。毎日が春のように温かく、穏やかな日が続いた。私は人が混み合う神社を避けて(近くの伏見稲荷神社などはごった返していて歩けないほどの大混雑)、いつものよう…