民主党連立政権の行方

辻元議員の社民党離党をどうみるか、(民主党連立政権の行方、その15)

辻元清美衆院議員が7月27日予定通り社民党を離党した。記者会見では「一睡もできなかった!」などとしおらしいことを言っていちおう悩んだふりをして見せたが、何から何まで計算づくの行動であることは誰もが疑わない。その証拠には、参院選では社民党候補で…

菅政権は「新ファシズム」(ファッショ的専制政治)のまえぶれか(その2)、民主党連立政権の行方、その15)

ワールドカップ・日本チームの大活躍のおかげで、参院選関連のニュースはこのところ少し影が薄いが、今日6月26日になってようやく序盤戦の様子が伝えられるようになってきた。各紙の情勢分析によると、改選議席数に対する各党のおよその獲得議席数は、民…

菅政権は「新ファシズム」(ファッショ的専制政治)のまえぶれか、(民主党連立政権の行方、その14)

首相交代後の一連の国会運営、そして6月17日に発表された民主党の参院選マニフェストの内容を読んで、菅政権は「新ファシズム」(ファッショ的専制政治)のまえぶれともいうべき、きわめて危険な政権ではないかとの印象を強く持った。理由はたくさんある。…

「国民の生活が第一」から「最小不幸社会」へ、(民主党連立政権の行方、その13)

菅直人氏の首相就任記者会見(6月8日)、そして所信表明演説(6月11日)を聞いて驚いた。最初の記者会見では、日頃からの持論だといわれる「最小不幸の社会をつくることが政治の役割だ」と述べ、国会の所信表明演説では、昨年の衆議院選挙の民主党の公…

「抱き合い」、「道連れ」、「刺し違え」の小沢・鳩山辞任劇の真相、(民主党連立政権の行方、その12)

鳩山首相が電撃的な辞任表明をした6月2日、各紙の夕刊トップには「抱き合い」、「道連れ」、「刺し違え」といった「心中」時代劇ばりの大見出しが躍った。鳩山首相だけの辞任なら、これだけの大騒ぎになることもなかったであろうが、小沢幹事長を道連れにし…

アメリカに土下座し、沖縄を足蹴にして、社民党に平手打ちを喰わせた鳩山首相、(民主党連立政権の行方、その11)

5月28日夜、鳩山首相の記者会見をテレビで見て、暗澹たる気持ちに襲われた。お詫びと反省の言葉を最初から最後まで繰り返しながら、それでいて臆面もなく日米共同声明への「理解」を沖縄県民と国民に呼びかける首相の厚顔さに声を失ったのである。 「沖縄…

東京地検特捜部は「正義の味方」か、「権力の狗」か、(検察審査会制度の波紋(2)、民主党連立政権の行方、その10)

東京第5検察審査会の「起訴相当」の議決を受けて、東京地検特捜部が小沢民主党幹事長の事情聴取などを再開したが、昨日5月20日、異例のスピードで「不起訴」を再決定した。予定の行動だろう。一度不起訴にしたものを、検察審査会ごとき素人集団の議決に…

小沢氏の「起訴相当」議決は、民の声、天の声、(検察審査会制度の波紋(1)、民主党連立政権の行方、その9)

小沢民主党幹事長の身辺がこのところ日ごとに慌ただしさを増している。5月13日の各紙報道によると、小沢氏は自らの資金管理団体「陸山会」の土地取引事件をめぐって、東京地検特捜部の再度の任意事情聴取に応じる方向で検討中らしい。また国会で説明責任…

鳩山首相の「腹案」の中身は「無策」だった、(民主党連立政権の行方、その8)

鳩山首相が沖縄に行ってやっと「腹案」を披露した。それは普天間基地を辺野古地区の海上に移設し、ヘリコプター部隊を一部徳之島に移すというもので、かねてから平野官房長官に水面下で工作を続けさせていた案をただ表に出しただけのことだ。 「腹案」という…

この程度の人物が日本の首相だったのか、(民主党連立政権の行方、その7)

今日4月19日の朝刊各紙を見ると、鳩山首相が苛立つのもよくわかる。朝日は、内閣支持率が25%にまで続落し、その一方で不支持が61%に急増したと一面トップで伝えている。天声人語欄でも、「政権交代で高く舞い上がったピカピカの機体も、身から出た…

自民党政治の老朽化を象徴する「名ばかり新党」の立ち上げ、(民主党連立政権の行方、その6)

今回の与謝野氏らの自民党離党による新党結成の印象といえば、「立ち上がれ日本!」との威勢のいい掛け声の割には、引退直前の老朽化議員を掻き集めてやっと出来た程度の印象でしかない。言い換えれば、「立ち上がれ!」と声をかけなければ立ち上がれないほ…

民主党政権の混迷も自民党の離党騒動も戦後自民党政治の崩壊過程のあらわれ、(民主党連立政権の行方、その5)

このところ、民主党でも自民党でも目を覆いたくなるような不祥事が相次いでいる。民主党では小沢幹事長の側近といわれる中井国家公安委員長が女性関係の醜聞で釈明に追われ、自民党では青木参議院議員会長の盟友の若林元農水相が青木氏に代わって投票ボタン…

普天間基地移設問題の前哨戦、「亀井案丸呑み」の背景、(民主党連立政権の行方、その4)

郵貯銀行の預金保障限度額をめぐる閣内対立は、昨日の閣僚懇談会において「亀井案丸呑み」ということで一応収拾された。鳩山首相が全閣僚の「一任」を取り付け、「即断即決」したのだという。本人は「首相としてのリーダーシップを発揮した」といっているら…

「自社体制」の負の遺産を背負う民主党政権、(民主党連立政権の行方、その3)

戦後政治の基本的枠組みだった「55年体制」がようやく崩れて、民主党への政権交代が起こったと思っていたら、何のことはない、民主党政権もその遺伝子をしっかりと受け継いでいた。北海道教組の組織内候補、小林衆議院議員へのヤミ選挙資金提供事件のこと…

鳩山政権、「白猫」になれなかった「三毛猫」、(民主党連立政権の行方、その2)

今日3月16日は、鳩山政権が誕生してから半年目に当たる。新聞各紙はいずれも特集記事を組み、マニフェスト実現のための財源不足、普天間基地移設問題の行き詰まり、政治とカネ疑惑の深まり、石川・小林議員の辞職問題の棚上げ、鳩山首相のリーダーシップ…

普天間基地移設問題の国民新党案にも社民党案にも呆れた、(民主党連立政権の行方、その1)

普天間基地移設問題の検討委員会で、昨日3月8日、国民新党と社民党の移設案が出された。それによると、国民新党は、2015年に海兵隊が沖縄県外に撤退することを前提に、シュワブ基地の陸上部に1500メートルの滑走路を建設して移設するか、米軍嘉手納基地と統…