2015-01-01から1年間の記事一覧
いまから思い出すのもおぞましいが、橋下氏が一方で「2万パーセントない!」と断言しながら、その舌の根が乾かぬうちに大阪府知事選に出馬した当時から、彼の本性(素性)はすでに明らかだった。橋下氏の本質は、自らの野望のためには手段を選ばない骨の髄…
安保法案に反対する市民の抗議集会やデモが8月30日、全国47都道府県の数百カ所に上る地域で開催された。主催したのは、各地で護憲運動を続けてきた市民らでつくる「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」だ。呼びかけに応えて「SEAL…
8月末の数日間、福島県の原発事故被災地(相双地方、浜通りの北部に位置する相馬地方と双葉地方)を回ってきた。今年5月には巨大津波で壊滅した宮城県石巻市の復興状況調査のために雄勝地区に行き、被災者の方々と今後の取り組みについて意見交換してきた…
2015年8月24日、中国・上海株の急落を受けてアジア市場はもとより世界株式市場は全面安となった。8月20〜24日の株価下落率は上海15.4%、日本8.3%、米国7.7%など軒並み10%近くにまで下落し、24日の日経平均株価の終値は900円安の1万8500円、8月25日の終値…
創価学会・公明党幹部の養成機関である創価大学、創価女子短期大学で8月11日、教員や卒業生たちが「安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会」(以下、有志の会という)を設立した。「有志の会」のサイトにアップされた声明…
最近出会った報道関係者の話しによると、安倍内閣が目下最も恐れているのは、お盆前後に各社から発表される8月の内閣支持率の動向だそうだ。すでに7月世論調査では各社揃って支持率と不支持率が逆転しているので、再逆転までを望んでいるわけではない。し…
39度にも達する京都の連日の暑さに閉口して、ここ数日は家の中にいることが多くなった。冷房嫌いの私はあまりエアコンをかけない。必然的に室内温度は上がることになり、思考能力は低下する(停止する)。本を読む気力もなければ、原稿を書く気にもなれな…
安保法案の参院審議が7月27日から始まった。波乱の国会幕開けにふさわしいビッグニュースが2つ、7月27日、28両日の各紙紙面を飾った。ひとつは、日経・読売新聞の世論調査で内閣支持率が第2次安倍内閣発足後初めて不支持率が支持率を上回ったこと…
もはや安倍内閣の広報紙・産経新聞をいえども事実を認めざるを得なくなってきたのだろう。7月21日の産経新聞はついに、安倍内閣について「内閣支持39%、不支持52%、初の逆転」と報じた。前回調査(6月27、28日実施)から支持率が一挙に7ポイ…
安保法案の衆院強行採決後、安倍内閣の支持率低下が止まらない。7月17、18両日実施の共同通信、毎日新聞の緊急世論調査では、支持率が遂に30%台半ばにまで低下し、不支持率が50%を上回った。不支持率が過半数に達するのは実質「内閣不信任」であ…
新国立競技場のデザインコンペ(競技設計)で審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏が7月16日、これまでの「長い沈黙」を破って初めて記者会見に応じた。2520億円と言う途方もない巨額の新国立競技場建設費が日本スポーツ振興センター(JSC)の有…
「これほど不条理なことはない」、「これほど無茶苦茶なことはない」、7月15日の衆院特別委員会での自公与党による強行採決を知った国民は皆そう思うのではないか。しかも「安倍さまのNHK」はこんな重要な国会を中継しないのだから、これではいったい…
昨夜のNHKニュースを見て驚いた。NHKが7月10日から12日にかけて行った定例世論調査で、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月より7ポイント下がって41%で、「支持しない」と答えた人は9ポイント上がって43%となり、第2次安倍内閣の発…
最近、どの新聞を見ても安倍政権の独裁・独走ぶりを批判する記事や論説で溢れ返っている。安保法案に関する安倍政権の国会運営はもはや「独裁極まれり!」と言うほかはないが、これに加えて国民の憤激を買っているのが新国立競技場設計計画の承認(決定)だ…
安倍首相が自民党若手(安倍チルドレン)勉強会での報道弾圧発言や沖縄県民を侮辱する百田発言などに対して謝罪したその日、7月3日の衆院特別委員会では8日に一般質疑、10日に安倍首相が出席しての集中審議、そして13日には採決の前提となる中央公聴…
前回(6月29日)の拙ブログで、国民世論の節目が「アベノミクス期待」から「安保法案反対」へ変わりつつあることを述べた。当日、朝刊をまだ読んでいなかったので日経新聞の6月調査がその日に発表されたことを知らなかったが、結果はほぼ予測通りの展開…
安倍政権がとりわけ重視する2つのデータがある。日経平均株価と内閣支持率だ。一般的に言って、株価が上がり景気が良くなる(と感じる)と有権者の政府に対する評価が高まり、内閣支持率も上がるとされている。だが、実態はそれほど単純ではない。日経平均…
自民党の「文化芸術」懇話会ではいつもこんな物騒なことを懇談しているのだろうか。6月25日に党本部で開かれた自民党勉強会では、マスメディア関係者が「本当に言ったのかと、耳を疑うほどありえない発言だ」と言うほどの乱暴な議論が飛び交ったらしい。…
自公両党は通常国会末を目前にして安保法案を成立させるため、国会会期を戦後最長の95日間延長することを6月22日衆院本会議で可決した。衆参両院での安保法案の強行採決を睨んだ会期設定であり、たとえ参院で採決にいたらなくても衆院の3分の2で再可…
安倍首相、菅官房長官と維新顧問の橋下大阪市長、松井大阪府知事が6月14日夜、都内のホテルで(異例の長さの)3時間の夕食を共にしたという。実態は「夕食」とは名ばかりで、現在、安倍政権が苦慮している安保法制議案の今国会成立に向け、その打開方法…
橋下・維新大阪組の正体と役割は、安保法制議案の成立を助ける「安倍・菅側近グループ」として公然と行動することにある、大阪都構想住民投票の意義と課題について(9)、橋下維新の策略と手法を考える(その37)
すでに拙ブログでも述べたように、マスメディア各紙の論壇に登場する政治学者たちの論調は、都構想住民投票をもっぱら「大阪マター」に矮小化し、しかも投票結果に関する評価を曖昧にして「どっちもどっち論」に持ち込み、橋下専制政治を覆い隠す点で共通し…
2015年6月9日の朝日新聞、湯浅誠氏の「わたしの紙面批評」を読んでたまげた。住民投票で大阪維新の会提案の大阪都構想が否決されたことを受けて書かれた5月19日社説「橋下氏引退へ 議論なき独走の果て」及び天声人語「橋下氏の民主主義とは」に対し…
マスメディア各紙の論壇に登場する政治学・行政学者の大阪都構想住民投票に関する論評は、多少の濃淡はあっても「『手段』ばかりが語られ、その手段を用いてどういう大阪にしたいのかという『目的』が語られなかった」(砂原庸介阪大準教授、毎日新聞、5月29…
各紙の論壇やオピニオン欄を読んでいつも思うことは、政治を論じなければならない政治学者(行政学者)が真正面から政治を論じないことだ。私自身が政治学者ではないので余計にそう思うのかもしれないが、政治を研究対象にするのであればもう少し真面目に政…
朝日新聞の論壇子が言う如く、大阪都構想住民投票に関する本格的な論評はこれから始まるのだろう。だが忘れてならないことは、「橋下政治とはいったい何だったのか」という点をしっかり押さえないと、都構想住民投票の評価はよくて「どっちもどっち」、悪く…
橋下市長の「引退」表明以来、マスメディア各紙からは橋下氏の動向や都構想住民投票に関する記事がぱったりと消えた。朝日新聞の論壇委員会では議論が行われたらしいが、論壇時評としては皆無で紙面には空虚感が漂う。担当者は、「今月発売の各誌は、住民投…
拙ブログに対して、前回に倍するコメントをいただいた。それも常連氏だけではなく新参氏からのコメントも相当多かった。ありがたいことだ。それに、いただいたコメントは多様な知見に富んでいる。大阪が都市形成のうえでも社会階層のうえでも、如何に複雑な…
各位から積極的かつ多彩なコメントをいただき感激している。政治学者でもない私のブログは一知半解を免れないが、こうした各位のコメントで補強していただくと幾らかは分析の手がかりも見えてくる。以下、各位のコメントから受けた示唆を参考にして、私なり…
大阪都構想住民投票の当日、私はニュースの受信圏から遠くはなれた場所にいて開票速報を的確に把握できない状態にあった。やっと全体状況を理解できたのは投開票日の翌朝、5月18日午前5時のNHKニュースを見たときのことだ。一瞬、安堵したものの、1…
大阪都構想の住民投票を1週間後に控えた各紙の5月11日世論調査は、維新内部においても相当深刻に受け止められているらしい。なにしろ数億円もの巨額の宣伝費を投じてプロパガンダを展開してきたにもかかわらず、それがまったく「宣伝効果」を挙げていな…