2015-01-01から1年間の記事一覧

自らの野望のためには「その場限り」(日替わり)で変節を繰り返す「橋下新党」は、間違っても国政政党になれない、「大阪維新の会」であれ「おおさか維新の会」であれ、橋下新党は所詮自民党の補完勢力(下っ端の雑巾使い)で終わるだろう、大阪都構想住民投票後の新しい政治情勢について(3)、橋下維新の策略と手法を考える(その57)

いまから思い出すのもおぞましいが、橋下氏が一方で「2万パーセントない!」と断言しながら、その舌の根が乾かぬうちに大阪府知事選に出馬した当時から、彼の本性(素性)はすでに明らかだった。橋下氏の本質は、自らの野望のためには手段を選ばない骨の髄…

8月30日の国会包囲デモを読売・産経両紙はどう伝えたか、日本新聞協会の倫理綱領に反する新聞社は即刻除名すべきだ。日本新聞協会会長の読売新聞(東京本社)白石社長、副会長の産経新聞(東京本社)熊坂社長は自らの手で自社の除名処分を断行しなければならない。大阪都構想住民投票後の新しい政治情勢について(2)、橋下維新の策略と手法を考える(その56)

安保法案に反対する市民の抗議集会やデモが8月30日、全国47都道府県の数百カ所に上る地域で開催された。主催したのは、各地で護憲運動を続けてきた市民らでつくる「戦争させない・9条壊すな! 総がかり行動実行委員会」だ。呼びかけに応えて「SEAL…

大阪都構想住民投票の敗北とともに「政界引退宣言」したはずの橋下大阪市長が、その舌の根も乾かぬうちに維新の党を割って新しい国政政党をつくるという。首相官邸の指示なら「引退宣言=政治公約」をドブに投げ捨てることも厭わない橋下新党は、厳しい国民の審判に晒されるだろう、大阪都構想住民投票後の新しい政治情勢について(1)、橋下維新の策略と手法を考える(その55)

8月末の数日間、福島県の原発事故被災地(相双地方、浜通りの北部に位置する相馬地方と双葉地方)を回ってきた。今年5月には巨大津波で壊滅した宮城県石巻市の復興状況調査のために雄勝地区に行き、被災者の方々と今後の取り組みについて意見交換してきた…

70年首相談話で内閣支持率の低下を食い止めようとした小賢しい策略が世界株価暴悪の嵐の中でご破算になり、安倍内閣は再び「危険水域」に直面している、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(16)、橋下維新の策略と手法を考える(その54)

2015年8月24日、中国・上海株の急落を受けてアジア市場はもとより世界株式市場は全面安となった。8月20〜24日の株価下落率は上海15.4%、日本8.3%、米国7.7%など軒並み10%近くにまで下落し、24日の日経平均株価の終値は900円安の1万8500円、8月25日の終値…

「安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会」の署名運動が始まった、安保法案を推進する公明党に内部崩壊の兆しが見える、安倍首相の「おわび談話」程度のゴマカシでこの危機を乗り切ることはできない、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(15)、橋下維新の策略と手法を考える(その53)

創価学会・公明党幹部の養成機関である創価大学、創価女子短期大学で8月11日、教員や卒業生たちが「安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者有志の会」(以下、有志の会という)を設立した。「有志の会」のサイトにアップされた声明…

公明党は安倍政権と「抱き合い心中」するのだろうか、それともずる賢くどこかで「手を切る」のだろうか、NHK8月世論調査で「抱き合い心中」の可能性が高まった、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(14)、橋下維新の策略と手法を考える(その52)

最近出会った報道関係者の話しによると、安倍内閣が目下最も恐れているのは、お盆前後に各社から発表される8月の内閣支持率の動向だそうだ。すでに7月世論調査では各社揃って支持率と不支持率が逆転しているので、再逆転までを望んでいるわけではない。し…

公明党は自民党の「下駄の鼻緒」から安倍政権の「軍靴の踵(かかと)」に変貌した、安保法案参院審議における公明党議員の質問は「防衛官僚そこのけ」のものだった、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(13)、橋下維新の策略と手法を考える(その51)

39度にも達する京都の連日の暑さに閉口して、ここ数日は家の中にいることが多くなった。冷房嫌いの私はあまりエアコンをかけない。必然的に室内温度は上がることになり、思考能力は低下する(停止する)。本を読む気力もなければ、原稿を書く気にもなれな…

安保法案参院審議は、日経・読売世論調査(2015年7月24〜26日実施)の内閣支持率逆転と磯崎首相補佐官の暴言で幕を開けた、「オトモダチ発言」でますます追い詰められる安倍政権の行方、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(12)、橋下維新の策略と手法を考える(その50)

安保法案の参院審議が7月27日から始まった。波乱の国会幕開けにふさわしいビッグニュースが2つ、7月27日、28両日の各紙紙面を飾った。ひとつは、日経・読売新聞の世論調査で内閣支持率が第2次安倍内閣発足後初めて不支持率が支持率を上回ったこと…

安保法案への理解が進んでいないからではない、安倍内閣への本質的理解が進んできたからこそ内閣支持率が低下したのだ、産経・FNN世論調査(2015年7月18、19日実施)を分析する、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(11)、橋下維新の策略と手法を考える(その49)

もはや安倍内閣の広報紙・産経新聞をいえども事実を認めざるを得なくなってきたのだろう。7月21日の産経新聞はついに、安倍内閣について「内閣支持39%、不支持52%、初の逆転」と報じた。前回調査(6月27、28日実施)から支持率が一挙に7ポイ…

「安倍さん感じ悪いよね、レベル低いよね!」、ポンチ絵ならぬポンチ模型を使っての安倍首相のテレビ出演は却って内閣支持率低下に拍車を掛ける、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(10)、橋下維新の策略と手法を考える(その48)

安保法案の衆院強行採決後、安倍内閣の支持率低下が止まらない。7月17、18両日実施の共同通信、毎日新聞の緊急世論調査では、支持率が遂に30%台半ばにまで低下し、不支持率が50%を上回った。不支持率が過半数に達するのは実質「内閣不信任」であ…

基本設計から切り離された「デザイン(アイデア)コンペ」などあり得ない、新国立競技場建築デザイン審査委員長・安藤忠雄氏の不可解きわまる弁明はいっそう疑惑を掻き立てる、「森さま」の新国立競技場建設は建築的にも政治的にも破綻した、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(9)、橋下維新の策略と手法を考える(その47)

新国立競技場のデザインコンペ(競技設計)で審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄氏が7月16日、これまでの「長い沈黙」を破って初めて記者会見に応じた。2520億円と言う途方もない巨額の新国立競技場建設費が日本スポーツ振興センター(JSC)の有…

「安倍さま」の安保法制、「森さま」の新国立競技場、「現・元首相」の暴走に対して国民は鉄槌を下すだろう、国民の意見を聞かない自公政権は存続することを許されない、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(8)、橋下維新の策略と手法を考える(その46)

「これほど不条理なことはない」、「これほど無茶苦茶なことはない」、7月15日の衆院特別委員会での自公与党による強行採決を知った国民は皆そう思うのではないか。しかも「安倍さまのNHK」はこんな重要な国会を中継しないのだから、これではいったい…

NHK7月世論調査、安倍内閣を「支持しない」9ポイント増、「支持する」7ポイント減の衝撃、それでも安倍政権は安保法案を強行採決するのか、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(7)、橋下維新の策略と手法を考える(その45)

昨夜のNHKニュースを見て驚いた。NHKが7月10日から12日にかけて行った定例世論調査で、安倍内閣を「支持する」と答えた人は先月より7ポイント下がって41%で、「支持しない」と答えた人は9ポイント上がって43%となり、第2次安倍内閣の発…

新国立競技場設計計画承認の裏に「巨大利権」が隠されていないか、安保法案強行採決と新国立競技場建設強行は安倍内閣をして退陣に導くだろう、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(6)、橋下維新の策略と手法を考える(その44)

最近、どの新聞を見ても安倍政権の独裁・独走ぶりを批判する記事や論説で溢れ返っている。安保法案に関する安倍政権の国会運営はもはや「独裁極まれり!」と言うほかはないが、これに加えて国民の憤激を買っているのが新国立競技場設計計画の承認(決定)だ…

安保法案反対世論など「どこ吹く風」といわんばかりに国会では強行採決の日程が着々と進んでいる、だが、強行採決は安倍政権に致命的打撃を与えて安倍首相を退陣に追いこむだろう、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(5)、橋下維新の策略と手法を考える(その43)

安倍首相が自民党若手(安倍チルドレン)勉強会での報道弾圧発言や沖縄県民を侮辱する百田発言などに対して謝罪したその日、7月3日の衆院特別委員会では8日に一般質疑、10日に安倍首相が出席しての集中審議、そして13日には採決の前提となる中央公聴…

安倍内閣の「広報紙」、産経・読売新聞の世論調査の恐るべきカラクリ、それでも「安保法案反対」の国民世論を押し止めることはできない、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(4)、橋下維新の策略と手法を考える(その42)

前回(6月29日)の拙ブログで、国民世論の節目が「アベノミクス期待」から「安保法案反対」へ変わりつつあることを述べた。当日、朝刊をまだ読んでいなかったので日経新聞の6月調査がその日に発表されたことを知らなかったが、結果はほぼ予測通りの展開…

安倍内閣支持率の転換点(支持>不支持→不支持>支持)がまもなく訪れようとしている、国民世論の節目が「アベノミクス期待」から「安保法案反対」へ変わり始めた、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(3)、橋下維新の策略と手法を考える(その41)

安倍政権がとりわけ重視する2つのデータがある。日経平均株価と内閣支持率だ。一般的に言って、株価が上がり景気が良くなる(と感じる)と有権者の政府に対する評価が高まり、内閣支持率も上がるとされている。だが、実態はそれほど単純ではない。日経平均…

安倍政権における「言論弾圧」と「言論懐柔」は表裏一体だ、自民党勉強会・文化芸術懇談会における百田発言と安倍首相のマスメディア幹部との「会食」に思う、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(2)、橋下維新の策略と手法を考える(その40)

自民党の「文化芸術」懇話会ではいつもこんな物騒なことを懇談しているのだろうか。6月25日に党本部で開かれた自民党勉強会では、マスメディア関係者が「本当に言ったのかと、耳を疑うほどありえない発言だ」と言うほどの乱暴な議論が飛び交ったらしい。…

問答無用・強行一点張りの安倍政権の国会運営にも遂に赤信号が点滅し始めた、対維新の裏工作だけでは事態の打開が難しくなりつつある、大阪都構想住民投票後の政治情勢について(1)、橋下維新の策略と手法を考える(その39)

自公両党は通常国会末を目前にして安保法案を成立させるため、国会会期を戦後最長の95日間延長することを6月22日衆院本会議で可決した。衆参両院での安保法案の強行採決を睨んだ会期設定であり、たとえ参院で採決にいたらなくても衆院の3分の2で再可…

「大阪の壊し屋」橋下維新が「日本の壊し屋」安倍政権に加担する理由と背景、「後は野となれ山となれ」の橋下政治の着地点が見えてきた、大阪都構想住民投票の意義と課題について(10)、橋下維新の策略と手法を考える(その38)

安倍首相、菅官房長官と維新顧問の橋下大阪市長、松井大阪府知事が6月14日夜、都内のホテルで(異例の長さの)3時間の夕食を共にしたという。実態は「夕食」とは名ばかりで、現在、安倍政権が苦慮している安保法制議案の今国会成立に向け、その打開方法…

橋下・維新大阪組の正体と役割は、安保法制議案の成立を助ける「安倍・菅側近グループ」として公然と行動することにある、大阪都構想住民投票の意義と課題について(9)、橋下維新の策略と手法を考える(その37)

すでに拙ブログでも述べたように、マスメディア各紙の論壇に登場する政治学者たちの論調は、都構想住民投票をもっぱら「大阪マター」に矮小化し、しかも投票結果に関する評価を曖昧にして「どっちもどっち論」に持ち込み、橋下専制政治を覆い隠す点で共通し…

覇権主義政治家・橋下氏を「戦国武将型民主主義」政治家に喩える論理的倒錯と知的劣化の極み、朝日新聞紙面審議会員・湯浅氏の愚論・俗論を読んで、大阪都構想住民投票の意義と課題について(8)、橋下維新の策略と手法を考える(その36)

2015年6月9日の朝日新聞、湯浅誠氏の「わたしの紙面批評」を読んでたまげた。住民投票で大阪維新の会提案の大阪都構想が否決されたことを受けて書かれた5月19日社説「橋下氏引退へ 議論なき独走の果て」及び天声人語「橋下氏の民主主義とは」に対し…

大阪都構想住民投票における賛否両論に対してあたかも「賛成=改革派」、「反対=守旧派」の如く扱うマスメディア論調は、小選挙区制導入時の「政治改革」キャンペーンと酷似している、大阪都構想住民投票の意義と課題について(7)、橋下維新の策略と手法を考える(その35)

マスメディア各紙の論壇に登場する政治学・行政学者の大阪都構想住民投票に関する論評は、多少の濃淡はあっても「『手段』ばかりが語られ、その手段を用いてどういう大阪にしたいのかという『目的』が語られなかった」(砂原庸介阪大準教授、毎日新聞、5月29…

大阪を「経済空間」としか見ない「政治・行政学者」たちの奇妙な論理、「脱政治」的論評は橋下政治の悪行を脱色して忘却させる、大阪都構想住民投票の意義と課題について(6)、橋下維新の策略と手法を考える(その34)

各紙の論壇やオピニオン欄を読んでいつも思うことは、政治を論じなければならない政治学者(行政学者)が真正面から政治を論じないことだ。私自身が政治学者ではないので余計にそう思うのかもしれないが、政治を研究対象にするのであればもう少し真面目に政…

橋下府市政の7年半を総括する本格的な「橋下政治を総浚え(そうざらえ)するシンポジウム」の開催が必要だ、大阪都構想住民投票結果に関する浅薄な論評は「橋下復活」の舞台を用意するだけだ、大阪都構想住民投票の意義と課題について(5)、橋下維新の策略と手法を考える(その33)

朝日新聞の論壇子が言う如く、大阪都構想住民投票に関する本格的な論評はこれから始まるのだろう。だが忘れてならないことは、「橋下政治とはいったい何だったのか」という点をしっかり押さえないと、都構想住民投票の評価はよくて「どっちもどっち」、悪く…

橋下大阪市長の「引退」表明は、大阪府市政7年半の悪行を“リセット”(ご破産)するための大芝居だった、テレビ局仕立ての復活作戦が着々と進んでいる、大阪都構想住民投票の意義と課題について(4)、橋下維新の策略と手法を考える(その32)

橋下市長の「引退」表明以来、マスメディア各紙からは橋下氏の動向や都構想住民投票に関する記事がぱったりと消えた。朝日新聞の論壇委員会では議論が行われたらしいが、論壇時評としては皆無で紙面には空虚感が漂う。担当者は、「今月発売の各誌は、住民投…

都構想住民投票だけでは維新の消長を判断できない、次期「大阪ダブル選挙」が維新の命運を決するだろう、大阪都構想住民投票の意義と課題について(3)、橋下維新の策略と手法を考える(その31)

拙ブログに対して、前回に倍するコメントをいただいた。それも常連氏だけではなく新参氏からのコメントも相当多かった。ありがたいことだ。それに、いただいたコメントは多様な知見に富んでいる。大阪が都市形成のうえでも社会階層のうえでも、如何に複雑な…

大阪維新の会の固定票は「30万余り」ではなく「3割余り」もあるのはなぜか、それは特殊大阪的現象なのか、それとも全国的一般現象の先触れなのか、大阪都構想住民投票の意義と課題について(2)、橋下維新の策略と手法を考える(その30)

各位から積極的かつ多彩なコメントをいただき感激している。政治学者でもない私のブログは一知半解を免れないが、こうした各位のコメントで補強していただくと幾らかは分析の手がかりも見えてくる。以下、各位のコメントから受けた示唆を参考にして、私なり…

大阪都構想住民投票は歴史的勝利にもかかわらず「薄氷を踏む大接戦」だった、なぜ大阪維新は70万近い賛成票を獲得したのか、この点を解明しなければ大阪市政は一歩も前へ進めない、各位の忌憚のないコメントを期待する、大阪都構想住民投票の意義と課題について(1)、橋下維新の策略と手法を考える(その29)

大阪都構想住民投票の当日、私はニュースの受信圏から遠くはなれた場所にいて開票速報を的確に把握できない状態にあった。やっと全体状況を理解できたのは投開票日の翌朝、5月18日午前5時のNHKニュースを見たときのことだ。一瞬、安堵したものの、1…

維新外人部隊の大量投入は却って大阪市民の反発を買う、橋下氏は堺市長選の失敗をまたもや繰り返すのか、大阪府議選・市議選から都構想住民投票へ(10)、橋下維新の策略と手法を考える(その28)

大阪都構想の住民投票を1週間後に控えた各紙の5月11日世論調査は、維新内部においても相当深刻に受け止められているらしい。なにしろ数億円もの巨額の宣伝費を投じてプロパガンダを展開してきたにもかかわらず、それがまったく「宣伝効果」を挙げていな…