手放しで喜べない衆参3選挙の野党全勝、〝チグハグ野党共闘〟で果たして次期衆院選に勝てるのか、菅内閣と野党共闘の行方(31)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その256)

菅首相就任後初めての国政選挙であり、次期衆院選の前哨戦と位置づけられた4月25日投開票の衆院北海道2区と参院長野選挙区の両補欠選挙、参院広島選挙区再選挙は「野党全勝」で終わった。選挙前の自民党の算段では、北海道は汚職で立候補断念の「不戦敗」、…

バッハIOC会長はオリンピック・マフィアなのか、日本国民の支持が得られない東京五輪は開催できない、菅内閣と野党共闘の行方(30)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その255)

政府は4月22日、新型コロナウイルスの感染再拡大が続く東京、大阪、京都、兵庫の4都府県を対象に、特別措置法に基づく緊急事態宣言を出す方針を決めた。4都府県では酒類やカラオケを提供する飲食店に休業要請するほか、床面積が1千平方メートルを超える商業…

吉村大阪府知事は「政治=広報」と勘違いしているのではないか、政策を持たない政治家は間もなく消えるだろう、菅内閣と野党共闘の行方(29)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その254)

大阪の1日当たり新型コロナ感染者数が4月13日、遂に1000人を超えた(1099人)。大阪を中心に廻っている関西経済は大打撃を受け、その他の活動も軒並み大きくダウンしている。学会活動も研究会もまたもや「オンライン」時代に逆戻りだ。大学の講義も「リモー…

野党3党は内閣不信任決議案を突き付けるというが、その先はどうなる? 菅内閣と野党共闘の行方(28)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その253)

新型コロナ再拡大と国会での与野党対決の激化が同時進行している。関西では大阪と兵庫で新規感染者数が激増し、京都にもいよいよ影響が及んできた。2月末に緊急事態宣言が解除されてからというもの、関西では花見シーズンとあって人出が尋常ではない。伏見稲…

新型コロナ再拡大で東京五輪はどうなる? 総選挙はどうなる? 菅内閣と野党共闘の行方(27)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その252)

2021年3月30日、各紙朝刊は、全国で新型コロナ再拡大の傾向が鮮明になりつつあると報じた。今年1月8日から始まった緊急事態宣言が、大阪府、兵庫県、京都府で2月28日に解除されたのに引き続き、3月21日には首都圏など全国で全面解除になった。全国の感染者数…

菅政権は「ババ抜きゲーム」で自滅する、菅首相は所詮〝捨て駒〟にすぎなかった。菅内閣と野党共闘の行方(26)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その251)

今日3月16日は、菅政権が発足してから半年になるのだと言う。半年と言えばあっという間の時間のようにも感じられるが、菅政権の半年間は随分長いような気がする。政権を取り巻く情勢が厳しく、政策展開が思うように進まず、何をやってもうまく行かないからだ…

「サル芝居」は3日間しか続かなかった、山田真貴子内閣広報官の辞職が意味するもの、菅内閣と野党共闘の行方(25)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その250)

前回の拙ブログで「反省だけならサルでもできる」と書いた。2月25日、7万円接待問題に関する国会予算委員会での山田真貴子内閣広報官の答弁を聞いてのことだ。サルの調教師が「反省!」と言ったら、サルが目の前の机に片手を付いて首を垂れると言うあのユー…

「反省」だけならサルでもできる、責任を取らないことが問題なのだ、山田内閣広報官7万円接待問題にみる菅政権の腐敗構造、菅内閣と野党共闘の行方(24)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その249)

2月25日、7万円接待問題に関する国会予算委員会での山田真貴子内閣広報官の答弁を聞いて、瞬間「反省だけなら猿でもできる」というCMを思い出した。猿の調教師が「反省!」と言ったら、猿が目の前の机に片手を付いて首を垂れると言うあのユーモラスなポー…

「会食首相」ありて「接待長男」あり、総務省接待漬けの構造と背景、菅内閣と野党共闘の行方(23)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その248)

2021年2月23日、各紙朝刊には総務省接待関連の大見出しが躍った。「接待 総務省11人処分へ」「東北新社側との会食 13人計39回」「長男関与、首相おわび」「『接待づけ』疑惑噴出」「総務省幹部ら『利害関係者と思わず』、口そろえ『利害誘導なかった』」「『…

菅首相は安倍〝身内政治〟の直系の継承者、身内政治の主役は「首相夫人」から「首相長男」へバトンタッチ、菅内閣と野党共闘の行方(22)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その247)

事の発端は、『週刊文春』が「菅首相長男 高級官僚を違法接待」と題して報じた 2021年2月18日号の記事 だった。2020年10月から12月にかけ、総務省の許認可を受けて衛星放送を運営する東北新社の部長職にある菅首相長男が、総務省ナンバー2で…

側近から身内へ不祥事の連鎖広がる、〝火だるま〟になった菅首相はこれからどうする、菅内閣と野党共闘の行方(21)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その246)

このところ、菅首相の身辺がにわかに慌ただしくなってきた。総裁選で菅氏の懐刀として活躍した吉川元農相が収賄事件で議員辞職そして在宅起訴、参院広島選挙区で菅官房長官(当時)が肝いり候補として応援した河合案里議員が公職選挙法違反(買収)で有罪判…

菅首相と二階幹事長は〝刎頸の交わり〟権力の座はともに去らなければならない、菅内閣と野党共闘の行方(20)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その245)

衆参両院本会議での質疑応答が終わった。野党各党代表はそれぞれ鋭い質問を浴びせたが、菅首相の答弁はほぼ「ゼロ回答」に近かった。既定方針を柔軟に修正するだけの余裕がないのか、それとも絶対多数の与党勢力に胡坐(あぐら)をかいているのか、とにかく…

菅政権が〝末期症状〟を呈している、強権・恫喝政治の行きつく先は懲役・罰金行政でしかない、菅内閣と野党共闘の行方(19)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その244)

菅政権が〝末期症状〟を呈している。学術会議会員候補者6人の任命拒否に端を発した菅政権の強権・恫喝政治は、新型コロナ対策が悉く後手に回る中で、遂に懲役・罰金行政に行きついた。厚生労働省は1月15日、感染症の専門部会を開き、新型コロナウイルス対策…

「ガースー」から「スガーリン」へ、WEB上で拡散する菅首相の独裁イメージ、菅内閣と野党共闘の行方(18)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その243)

今年に入ってから、週刊誌のトップ記事に「次の総理は誰?」「さらば菅総理!」といった見出しが目立つようになった。昨年暮れの世論調査で内閣支持率が急落してからというものは、各週刊誌の次の企画テーマとして〝菅退陣マター〟が急浮上しているのである…

民心が読めないガースー首相はコロナ禍とともに去るしかない、菅内閣と野党共闘の行方(17)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その242)

全国で4千人を超えた大晦日の感染者数も衝撃的だったが、1月6日の数字はもっとインパクトが大きく、「感染爆発」の一歩手前まできている印象だ。何しろ1日あたり新型コロナ新規感染者数は、全国6001人、首都圏2887人(東京1591人、神奈川591人、埼玉394人、…

2021年の〝恐縮〟な新年を迎えて、それでも為すべきことが多い、菅内閣と野党共闘の行方(16)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その241)

新年はおめでたいものだと相場が決まっている。暮れには「よいお年を」と言って仕事を終え、年明けには「明けましておめでとう」と挨拶をかわす。そして、元旦には年賀状を読む...。これが日本人の平均的な姿であり、私も成人してからそうしてきた。しか…

政治はすべて結果責任、100回超の虚偽答弁は万死に値する、安倍前首相は即刻議員辞職すべきだ、菅内閣と野党共闘の行方(15)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その240)

「度し難い人物」とは、まさにこういう人物のことを指すのだろう。東京地検特捜部が12月24日、安倍前首相の公設第1秘書を政治資金規正法違反の罪で略式起訴したことを受け、安倍前首相が開いた記者会見がそうだった。「噓八百」というが、まるでそれを地で行…

「ガースー」発言と銀座高級ステーキレストランでの「多人数忘年会」が物語るもの、薄っぺらな「たたき上げ宰相」の本性が底まで見えた、菅内閣と野党共闘の行方(14)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その239)

「皆さん、こんにちは。ガースーです...」。12月11日、菅首相が出演した「ニコニコ生放送」の冒頭の場面のことだ。翌日、この様子を報じたテレビニュースを見てのけ反ったのは私一人ではないだろう。日頃はロボットのような無機的表情しか見せない首相が…

菅首相と二階幹事長は〝一蓮托生〟の関係、二人が「GoTo事業」に固執するわけと背景、菅内閣と野党共闘の行方(13)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その238)

先日、大阪で開かれたある研究会の席上、菅首相と二階幹事長の関係が話題になった。この件について、二階幹事長の地元、和歌山から来たメンバー(複数)の生々しい発言が興味深かった。二階幹事長の権力基盤は観光と国土強靭化(土木公共事業)、菅首相と二…

観光支援事業「Go To トラベル」に固執する菅首相、背後に二階幹事長の影が、菅内閣と野党共闘の行方(12)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その237)

12月初めの京都新聞に「京都の感染者、なぜ少ない?」(12月4日)という記事が載った。京都は大阪に比べて繁華街の規模が小さくて接触の度合いが少ない、市民の警戒心も強いから―というのがその理由だ。ところが、その1週間後の朝日新聞には、「2日連続 最多…

コロナ対策の失敗で失脚するか、トランプ大統領の後を追う菅首相、菅内閣と野党共闘の行方(11)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その236)

アメリカ大統領選挙も漸く決着がつきそうな気配だ。それを象徴するのが、ペンシルベニア州の連邦地裁がトランプ陣営に対して下した呵責ない判決だろう。同地裁は11月21日、トランプ大統領の陣営が大統領選で、民主党のジョー・バイデン前副大統領が制した州…

菅首相、なぜ新型コロナ感染拡大について記者会見を開かないのか? 国民は納得ある説明を求めている、菅内閣と野党共闘の行方(10)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その235)

3連休中の京都は、物凄い人混みで1日中ごった返した。テレビでも嵐山渡月橋、清水寺舞台、永観堂境内などの物凄い混雑風景が放映されていたが、都心でも恐ろしいほどの人出だった。どうしても欲しい本があって河原町通りの丸善書店に行こうとしたが、京阪電…

大阪の懲りない面々、維新と公明はまだ〝裏取引〟を続けるのか、保守補完勢力の維新・公明の敗北が菅政権を直撃(下)、菅内閣と野党共闘の行方(9)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その234)

公明党大阪府本部は11月14日、「大阪都構想」の住民投票の否決を受けて、歴代最長の11年間にわたって代表を務めた佐藤衆院議員が退任し、石川参院議員に交代したと発表した。記者会見で土岐幹事長は、「(佐藤氏は)否決の結果を踏まえて辞意を固めた」と述…

議席欲しさに大阪市を売った公明党は求心力を失った、保守補完勢力の維新・公明の敗北が菅政権を直撃(中)、菅内閣と野党共闘の行方(8)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その233)

大阪は公明の牙城だと言われている。国政選挙にはめっぽう強く、「常勝関西」と言われているのはそのためだ。しかし大阪市内の政党支持率をみると、公明の支持率はそれほど高くない。大阪都構想住民投票の前に大阪市内の有権者を対象にして行われた2回の毎日…

大阪都構想が住民投票で否決、保守補完勢力の維新・公明の敗北は菅政権を直撃した(上)、菅内閣と野党共闘の行方(7)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その232)

大阪都構想が住民投票で否決、保守補完勢力の維新・公明の敗北は菅政権を直撃した(上)、菅内閣と野党共闘の行方(7)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その232) 固唾を呑んで見守っていた「大阪都構想」が、11月1日の住民投票で5年前に引き続き否決…

この人物には思想もなければ知性もない、あるのは恐怖政治による飽くなき権力支配欲だけだ、菅内閣と野党共闘の行方(6)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その231)

やっと始まった菅首相の衆参両院所信表明演説だったが、2日間にわたる代表質問への答弁を聞いて、この人物には日本国憲法に関する基本知識もなければ、法治主義に基づく統治思想についても理解ゼロ(何も学んでいない)だということが腹の底からわかった。地…

菅政権による日本学術会議への人事介入に抗議する京都緊急集会が開かれた、菅内閣と野党共闘の行方(5)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その230)

10月20日夜、JR京都駅前のキャンパスプラザ京都で「菅政権による日本学術会議への人事介入に抗議する緊急集会」が開かれた。急な呼びかけにもかかわらず大講義室に集まった大学関係者は約150人、これ以上だとソーシャルディスタンスの確保が困難になると思…

公安警察官僚が差配する菅政権、学術会議会員推薦者6人はこうして排除された、菅内閣と野党共闘の行方(4)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その229)

時事通信は10月12日夜10時、「菅首相、『6人排除』事前に把握=杉田副長官が判断関与―学術会議問題」と電子版で報じた。内容は次のようなものだ。 「日本学術会議が推薦した会員候補105人のうち6人が任命されなかった問題で、菅義偉首相がこの6人の名前と選…

墓穴を掘り始めた菅政権、学術会議人事介入への責任回避のために弄した言い訳が裏目に、菅内閣と野党共闘の行方(3)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その228)

10月11日(日)、朝7時のNHKニュースを観て驚いた。NHKが菅政権の日本学術会議への人事介入問題について初めて真面(まとも)な報道をしたのである。これまでは政府側の言い分を長々と述べ、最後に反対意見を申し訳程度に付け加えるだけだった。「ご飯…

獰猛な〝思想統制〟の牙を剝いたたたき上げ菅政権、日本学術会議への乱暴な人事介入は学問の自由(憲法第23条)を否定する、菅内閣と野党共闘の行方(2)、改憲派「3分の2」時代を迎えて(その227)

計算し尽くされたイメージ戦略で「地方出身、たたき上げの苦労人」「庶民の気持ちがわかる政治家」との評判を打ち立てたかに見える菅首相が、最初に剝いた獰猛な牙が日本学術会議への〝蛮行〟とも言える乱暴な人事介入だった。この1件で「国家観がない」な…